{"title":"木村一郎","description":"\u003cp\u003e陶芸家・木村一郎氏（1915–1978）の作品を、当店に掲載中のものからまとめてご覧いただけます。\u003c\/p\u003e\n\u003cdiv class=\"al-maker-intro\"\u003e\n\u003cp\u003e商工省の国立陶磁器試験所で釉薬化学と焼成理論を修め、1946年に益子に登り窯を築いた陶芸家。東宮御所の御用品を制作し、国際陶芸展にも招待出品した。\u003c\/p\u003e\n\u003cp\u003e\u003cstrong\u003e経歴・受賞歴：\u003c\/strong\u003e国立陶磁器試験所で学ぶ／1946年 益子に登り窯を築く／国展・現代日本陶芸展で受賞／東宮御所御用品を制作／マルセイユ美術館主催の国際陶芸展に招待出品\u003c\/p\u003e\n\u003cp\u003e印影と署名の写真は「\u003ca href=\"\/blogs\/japanese-crafts\/potters-seals-and-signatures#m-kimura-ichiro\"\u003e陶印・落款・サイン図鑑\u003c\/a\u003e」で確認できます。\u003c\/p\u003e\n\u003c\/div\u003e","products":[{"product_id":"464","title":"宮内庁東宮御所御用品制作作家 木村 一郎 作 黒柿釉茶盌 和のロックグラス 古酒用酒器  #464","description":"\u003cp data-path-to-node=\"1\"\u003e商工省国立陶磁器試験所にて近代的な釉薬化学と焼成理論を修め、\u003ca href=\"\/collections\/living-national-treasures\" target=\"_blank\" rel=\"noopener\"\u003e人間国宝\u003c\/a\u003eの\u003ca href=\"\/search?q=%22%E6%BF%B1%E7%94%B0%E5%BA%84%E5%8F%B8%22\u0026amp;type=product\" target=\"_blank\" rel=\"noopener\"\u003e濱田庄司\u003c\/a\u003e氏らとともに\u003ca href=\"\/collections\/mashiko-ware\" target=\"_blank\" rel=\"noopener\"\u003e益子焼\u003c\/a\u003eの近代陶芸史を築いた巨匠、木村一郎氏による黒柿釉茶盌です。国立陶磁器試験所修了後に益子にて築窯した木村氏は、国展や現代日本陶芸展での特賞受賞をはじめ、宮内省東宮御所御用品の制作を命じられるなど皇室御用達の栄誉を授かり、フランス・マルセイユ美術館主催国際陶芸展への招待出品など国際的にも高く評価されました。東宮御所御用品制作を経て技法と風格が極まった1960年代後半から1970年代前半（昭和40年代）に制作された真作であると推定できます。\u003c\/p\u003e\n\u003cp data-path-to-node=\"2\"\u003e本作品の最大の見どころは、益子伝統の柿釉に黒釉を大胆に組み合わせた黒柿釉の流動的な表情と、茶盌外側の底部（高台内）が円錐状に力強く盛り上がった独創的な造形美にあります。器体表面には、試験所で培われた精緻な釉薬コントロールにより、深みのある濃茶の柿釉と光沢のある黒釉が亀裂文様のように重なり合い、絵画的でダイナミックなコントラストを描いています。茶盌を裏返すと、高台の内側が中央に向かって円錐形に鋭く隆起しており（兜巾高台と呼ばれる手法）、非常に珍しく力強い削り出しの造形が施されています。高台の接地面周辺はあえて釉薬をかけず、益子特有の粗く素朴な土肌（露胎）を露出させており、そこには木村氏の証である「木」の丸印が明瞭に刻印されています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp data-path-to-node=\"3\"\u003e手になじむ重厚な器形を持つ本作品を、当店では現代の上質なライフスタイルに合わせ、大ぶりのロックアイスを浮かべてヴィンテージウイスキーや古酒、熟成日本酒、あるいはスピリッツを愉しむための格調高い「和のロックグラス（和の酒器）」としてご提案いたします。大ぶりの茶盌にロックアイスを沈め、注がれた琥珀色の酒液が黒柿釉の重厚なブラウンと黒の釉調に映える視覚的効果は、特別な晩酌の時間を格段に高めます。グラスを持ち上げるたびに指先に触れる底部の円錐状の隆起や粗い土肌は、使い手だけが密かに味わえる隠れた造形の妙です。益子近代陶芸の金字塔を打ち立てた巨匠の技術と美意識が結実した一品であり、鑑賞と実用の双方で日本の工芸美を堪能できる逸品です。\u003c\/p\u003e\n\u003cul\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,0,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e作者：\u003c\/strong\u003e \u003ca href=\"\/pages\/makers#ceramic\" target=\"_blank\" rel=\"noopener\"\u003e木村 一郎\u003c\/a\u003e（きむら いちろう、1915年 - 1978年）\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,1,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e作者の代表的な活動歴：\u003c\/strong\u003e [1938年] 商工省国立陶磁器試験所第20回生修了、[1945年] 栃木県益子町に築窯、[1949年] 第2回東京工芸展特賞、[1955年] 第4回現代日本陶芸展特賞、[1965年] 宮内省東宮御所御用品制作・フランスマルセイユ美術館主催国際陶芸展招待出品\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,2,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e作品収蔵実績：\u003c\/strong\u003e 東京国立近代美術館、栃木県立美術館、益子陶芸美術館\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,3,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e制作年代：\u003c\/strong\u003e 1960年代後半〜1970年代前半（昭和40年代）\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,4,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e商品状態： \u003c\/strong\u003e非常に良い（欠けなし、割れなし）\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,5,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e付属品： \u003c\/strong\u003e専用桐共箱（蓋裏に「黒柿釉 茶盌」自筆墨書・「木村一郎」落款・朱印あり）、栞あり\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,6,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e材質：\u003c\/strong\u003e 陶器（益子土・黒柿釉）\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,7,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e寸法： \u003c\/strong\u003e高さ 約 8.6 cm、口径 約 13.0 cm\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"5,8,0\"\u003e\n\u003cstrong\u003e注意：\u003c\/strong\u003e 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e画像のご確認：\u003c\/strong\u003e商品説明は細心の注意を払って作成しておりますが、記載に誤りが残っている可能性がございます。ご購入前に掲載画像をしっかりとご確認ください。画像と説明文に差異がある場合は、画像を基準として商品情報をご理解くださいますようお願い申し上げます。\u003c\/li\u003e\n\u003c\/ul\u003e","brand":"Antique Liquor","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":67598482440379,"sku":null,"price":130000.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"thumbnail_url":"\/\/cdn.shopify.com\/s\/files\/1\/0652\/0510\/8923\/files\/IMG_4041_result.jpg?v=1791082190"},{"product_id":"515","title":"益子陶芸美術館・栃木県立美術館所蔵作家 木村 一郎 作 辰砂湯呑 益子焼 湯呑 和のロックグラス 酒器 河井寛次郎に練上を学んだ陶芸の巨匠 #515","description":"\u003cp dir=\"ltr\"\u003e白く澄んだ釉の地に、辰砂の紅で一輪の花をのびやかに描いた、益子の陶芸家・木村一郎氏（1915年-1978年）の湯呑です。共箱の蓋の一面には「木村一郎作 辰砂湯呑」、桟の付いたもう一面には「辰砂湯呑」の箱書と署名、「木」と読める朱の丸印があります。箱の内底には「昭和四十五年（1970年）」に続けて年月が墨書されています。包布、作家の経歴を刷った栞まで揃って伝わった一品です。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e木村一郎氏は益子の生まれです。中学卒業後は祖父の営む郵便局を手伝いながら地元の製陶所で技術を覚えました。やがて河井寛次郎氏の陶芸などに心を動かされ、周囲の反対を押し切って京都の商工省陶磁器試験所に学びます。ここで水町和三郎氏、沢村滋郎氏らの指導を受けました。同期には、後に走泥社を結成して戦後の前衛陶芸を牽引する八木一夫氏がいました。さらに濱田庄司氏の紹介で、河井寛次郎氏から「練上げ」の技法も学んでいます。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e益子へ戻った木村氏は、辰砂釉やガラス釉、練上げなど、それまでの益子になかった釉薬や技法を持ち込みました。益子陶芸美術館は、当時の益子において異彩を放つ存在だったと紹介しています。民藝の巨匠・濱田庄司氏は木村氏の窯出しのたびに足を運んだといいますが、その辰砂と練上げには否定的だったらしく、自身は益子でこの二つを用いませんでした。濱田氏の亜流ともいえる焼物があふれていた当時の益子にあって、木村氏は辰砂釉を最初に手がけた一人とされています。同館が2014年に開いた展覧会の題が「益子のモダニスト」であったことも、その立ち位置をよく物語っています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e栃木県立美術館は、収縮率の異なる土を張り合わせ、焼成で剥離させないよう注意を要する練上げを「難しい陶技」と記しています。そのうえで、木村氏がそれを自在に操る境地に達していたと評しています。この技は、のちに人間国宝となる笠間の松井康成氏へと伝えられました。門下には松原直之氏がおり、加守田章二氏も益子に来た当初は木村家の離れに間借りしていました。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e1965年、木村氏は東宮御所から作品の注文を受ける栄誉に浴しました。しかし同年に日本工芸会を退き、以後その名は近代陶芸史の表舞台から静かに消えていきます。近年は益子陶芸美術館の展覧会や学芸員の論考によって、改めてその仕事に光が当てられています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003eさて本作です。胴がわずかにふくらむ筒形の器に白釉を掛け、腰から高台脇は艶のある濃褐色の釉で引き締めています。二つの釉の境は水平にすっと一線を引き、白の地には細かな貫入が全面に走り、ところどころに鉄分の小さな点が散ります。胴の一面に咲くのは、箱書のとおり辰砂の紅で描かれた花です。辰砂は銅を発色剤とし、還元焼成で赤く発色します。本作の花弁は中ほどで深い赤を見せ、縁では淡い紅となって白釉にほのかににじんでいます。花芯には黒褐色の点を打ち、灰青色の葉を二枚左右に払い、花から口縁へ向けては細い紅の線がすっと伸びています。文様は片側に寄せられ、反対側には白い余白がたっぷりと残されているため、手の中で回すたびに表情が変わります。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e胴の一か所には縦に浅いくぼみがあり、そこに釉が溜まっていることから、焼成前の成形の段階でつけられたものとわかります。見込みは白釉で、鉄分の点や小さな釉の穴が見られます。高台の畳付には砂粒まじりの素地がのぞきます。高台内には轆轤の削り跡が同心円を描き、中心が円錐状に尖る兜巾のかたちに仕上げられています。濃褐色の釉には赤褐色の細かな斑点や青みを帯びた景色が現れ、ところどころに白釉が溜まっていて、器を返したときにも見どころがあります。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e木村氏の技法のうち、公的な評価がもっとも具体的に記されているのは練上げと辰砂です。本作は練上げの作ではありませんが、益子陶芸美術館が木村氏の代表的な釉薬の一つに挙げる辰砂を、箱書と器面の両方ではっきりと確かめることができます。同館所蔵の《辰砂絵角壺》は、辰砂を全体に塗り、蝋抜きと鉄絵で笹文をあらわした作品です。本作では白の地に辰砂で花を描く絵付けとして用いられており、同じ辰砂の異なる表情を楽しめます。晩年の木村氏は、辰砂や鉄絵の作品を専らとしたと記録されています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e制作年代は、箱の内底の墨書「昭和四十五年（1970年）」頃と推定されます。添えられた栞は「木村一郎先生経歴」と題した印刷の経歴書です。昭和39年（1964年）の国際陶芸展招待出品を「今秋開催」と記していることから、同年に刷られたものと考えられます。末尾には、昭和53年8月21日の木村氏の死去が後から手書きで書き加えられています。その日付は、東京文化財研究所が収録する『日本美術年鑑』の没年月日と一致します。後年に書き添えられたこの一行も、この品が辿ってきた時間を物語っています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e湯呑として生まれた本作を、当店では古酒や熟成酒、ウイスキーを氷とともに味わう和のロックグラス（古酒用酒器）としてご提案いたします。白釉の器に琥珀色の酒を注げば、辰砂の紅との取り合わせもまた一興かと存じます。\u003c\/p\u003e\n\u003ch3 dir=\"ltr\"\u003e\u003cstrong\u003e「付属の栞：木村一郎先生経歴」\u003c\/strong\u003e\u003c\/h3\u003e\n\u003cdiv\u003e\n\u003cdiv role=\"group\" aria-label=\"コード\" dir=\"ltr\" tabindex=\"0\"\u003e\n\u003cdiv\u003e\u003c\/div\u003e\n\u003cdiv\u003e\n\u003cpre\u003e\u003ccode\u003e木村一郎先生経歴\n本籍　益子町内町\n住所　仝\n大正四年生　昭和八年三月真岡中学校卒業（現高校）\n昭和十二年三月　商工省国立陶磁器試験所入所\n昭和十三年四月　同所第二十回生修了\n同　　年　第二十四回商工省工芸展入選\n同　　年　第一回日本民芸展入選\n同　　年　第三回京都市美術展第四部（工芸）入選\n同　十五年　国展入選\n同　十六年　国展入選\n同二十四年　第二回東京工芸展入選\n同二十八年　全国陶磁器展入選\n同　三十年　現代日本陶芸展入選\n同　　年　日本工芸展入選\n同三十二年　第四回日本伝統工芸展入選\n同三十三年　第五回　同　〃\n同三十四年　第六回　同　〃\n同三十五年　第七回　同　〃\n同三十六年　第八回　同　〃\n同三十七年　社団法人日本工芸会東京支部展入選\n同三十九年　国際陶芸展招待出品（今秋開催）\n同　五十三年八月二十一日　死去（手書き）\u003c\/code\u003e\u003c\/pre\u003e\n\u003c\/div\u003e\n\u003c\/div\u003e\n\u003c\/div\u003e\n\u003cul dir=\"ltr\"\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作者：\u003c\/strong\u003e 木村 一郎（きむら いちろう、1915年-1978年）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作者の代表的な活動歴：\u003c\/strong\u003e [1915年] 栃木県益子町に生まれる、[1937年] 京都の商工省陶磁器試験所に入所し水町和三郎・沢村滋郎らに学ぶ、[1938年] 同所修了、商工省工芸展入選、[1941年] 国画創作協会展に「象嵌陶箱」入選、[1946年] 益子に登窯を築窯、[1949年] 第2回工芸綜合展 一位入賞、[1953年] 「柿釉網目文大皿」で中小企業長官賞、[1957年] 第4回日本伝統工芸展入選（以後1961年の第8回まで連続入選）、[1959年] 第6回日本伝統工芸展 奨励賞、東京国立近代美術館「現代日本の陶芸」展に出品、[1964年] 現代国際陶芸展に招待出品、[1965年] マルセーユ美術館主催国際陶芸展に招待出品、東宮御所より作品の注文を受ける、[1978年] 死去（享年63）、[2014年] 益子陶芸美術館にて受贈記念展「益子のモダニスト 木村一郎」開催\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作品収蔵実績：\u003c\/strong\u003e 益子陶芸美術館（《象嵌陶筥》《辰砂絵角壺》ほか）、栃木県立美術館（《練上壺》）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e制作年代：\u003c\/strong\u003e 1970年（昭和45年）頃（共箱内底の年記による推定）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e商品状態：\u003c\/strong\u003e 非常に良い（欠けなし、割れなし）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e付属品：\u003c\/strong\u003e 専用共箱、包布、栞 あり\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e材質：\u003c\/strong\u003e 陶器（益子焼）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e寸法：\u003c\/strong\u003e 高さ 約8.0 cm、口径 約7.5 cm\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e注意：\u003c\/strong\u003e 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。\u003c\/li\u003e\n\u003c\/ul\u003e","brand":"Antique Liquor","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":67839619956923,"sku":null,"price":63000.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"thumbnail_url":"\/\/cdn.shopify.com\/s\/files\/1\/0652\/0510\/8923\/files\/IMG_6407_result_fb433456-e84b-4f33-98fb-63147a423096.jpg?v=1794017778"},{"product_id":"516","title":"益子陶芸美術館・栃木県立美術館所蔵作家 木村 一郎 作 益子焼 湯呑 和のロックグラス 酒器 河井寛次郎に練上を学んだ陶芸の巨匠 #516","description":"\u003cp dir=\"ltr\"\u003e白い釉の地に、褐色を太く刷いた縦の帯と、紅で縁取った楕円を組み合わせた文様を交互にめぐらせた、益子の陶芸家・木村一郎氏（1915年-1978年）の湯呑です。共箱の蓋の一面には「木村一郎作 益子焼 湯呑」、桟の付いたもう一面には「湯呑」の文字と署名、「木」と読める朱の丸印があります。器の高台内にも「木」の印が捺されています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e木村一郎氏は益子の生まれです。中学卒業後は祖父の営む郵便局を手伝いながら地元の製陶所で技術を覚えました。やがて河井寛次郎氏の陶芸などに心を動かされ、周囲の反対を押し切って京都の商工省陶磁器試験所に学びます。ここで水町和三郎氏、沢村滋郎氏らの指導を受けました。同期には、後に走泥社を結成して戦後の前衛陶芸を牽引する八木一夫氏がいました。さらに濱田庄司氏の紹介で、河井寛次郎氏から「練上げ」の技法も学んでいます。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e益子へ戻った木村氏は、辰砂釉やガラス釉、練上げなど、それまでの益子になかった釉薬や技法を持ち込みました。益子陶芸美術館は、当時の益子において異彩を放つ存在だったと紹介しています。民藝の巨匠・濱田庄司氏は木村氏の窯出しのたびに足を運んだといいますが、その辰砂と練上げには否定的だったらしく、自身は益子でこの二つを用いませんでした。濱田氏の亜流ともいえる焼物があふれていた当時の益子にあって、木村氏は辰砂釉を最初に手がけた一人とされています。同館が2014年に開いた展覧会の題が「益子のモダニスト」であったことも、その立ち位置をよく物語っています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e栃木県立美術館は、収縮率の異なる土を張り合わせ、焼成で剥離させないよう注意を要する練上げを「難しい陶技」と記しています。そのうえで、木村氏がそれを自在に操る境地に達していたと評しています。この技は、のちに人間国宝となる笠間の松井康成氏へと伝えられました。門下には松原直之氏がおり、加守田章二氏も益子に来た当初は木村家の離れに間借りしていました。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e1965年、木村氏は東宮御所から作品の注文を受ける栄誉に浴しました。しかし同年に日本工芸会を退き、以後その名は近代陶芸史の表舞台から静かに消えていきます。近年は益子陶芸美術館の展覧会や学芸員の論考によって、改めてその仕事に光が当てられています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003eさて本作です。筒形の器の胴には数か所にゆるやかなくぼみがつけられ、輪郭がわずかに波打っています。腰をすぼめた下には、しっかりとした高台が削り出されています。白釉の地には細かな貫入が全面に走り、ところどころに鉄分の小さな点が散ります。胴には、褐色からオリーブ色の釉を縦に太く刷いた帯がめぐります。帯の中には横方向の筆跡が重なり、下端には濃い褐色が溜まり、ところどころ紫がかった青みが差しています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e帯の合間に描かれているのは、紅で縁取った長い楕円を二つ、黒褐色の塊を中心に組み合わせた文様です。楕円の内側は灰緑色に沈み、縁だけが紅く発色しています。中心の黒褐色は厚く盛られて、ざらりとした粒立ちを見せます。そこから細いオリーブ色の線が伸び、下へは短い線が垂れていて、見る向きによって花のようにも、羽を広げた虫のようにも見えます。くぼみに沿って釉が流れ、絵付けと器の起伏が一体となって、手の中で回すたびに違う景色が現れます。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e見込みは白釉に細かな貫入が入り、帯の掛かる口縁の一部には褐色がのぞきます。高台の畳付は無釉で、ほんのりと赤みを帯びた砂まじりの素地が見えます。高台脇は白釉が縮れて粒立ち、高台内は白釉の中に小さな釉の穴と鉄分の点が散って、縁近くに「木」の丸印が捺されています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e木村氏の技法のうち、公的な評価がもっとも具体的に記されているのは練上げと辰砂です。本作は練上げの作ではありません。紅の発色は辰砂を思わせますが、箱書に釉薬名の記載がないため、辰砂と断定することは控えます。記録によれば、晩年の木村氏は辰砂や鉄絵の作品を専らとしました。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e共箱の底には、ペンで「昭52.3.7. 贈 上野 登」と書き込まれています。「贈」の字と上野登氏の名が記され、昭和52年（1977年）3月7日にこの湯呑が贈答の品として扱われたことを伝えています。木村氏が亡くなる前年のことです。上野登氏と木村氏の関わりを示す資料は見当たりません。ただ、作り手が存命のうちに、この湯呑が贈り物として人の手から人の手へ渡ったことを示す、当時の趣をとどめた一つの史料といえます。この書き込みから、本作は1977年3月以前の作と判断できます。\u003c\/p\u003e\n\u003cp dir=\"ltr\"\u003e湯呑として生まれた本作を、当店では古酒や熟成酒、ウイスキーを氷とともに味わう和のロックグラス（古酒用酒器）としてご提案いたします。白釉に刷かれた褐色の帯と紅の文様が、琥珀色の酒の傍らでどのような景色を見せるか、ぜひお手元でお確かめください。\u003c\/p\u003e\n\u003cul dir=\"ltr\"\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作者：\u003c\/strong\u003e 木村 一郎（きむら いちろう、1915年-1978年）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作者の代表的な活動歴：\u003c\/strong\u003e [1915年] 栃木県益子町に生まれる、[1937年] 京都の商工省陶磁器試験所に入所し水町和三郎・沢村滋郎らに学ぶ、[1938年] 同所修了、商工省工芸展入選、[1941年] 国画創作協会展に「象嵌陶箱」入選、[1946年] 益子に登窯を築窯、[1949年] 第2回工芸綜合展 一位入賞、[1953年] 「柿釉網目文大皿」で中小企業長官賞、[1957年] 第4回日本伝統工芸展入選（以後1961年の第8回まで連続入選）、[1959年] 第6回日本伝統工芸展 奨励賞、東京国立近代美術館「現代日本の陶芸」展に出品、[1964年] 現代国際陶芸展に招待出品、[1965年] マルセーユ美術館主催国際陶芸展に招待出品、東宮御所より作品の注文を受ける、[1978年] 死去（享年63）、[2014年] 益子陶芸美術館にて受贈記念展「益子のモダニスト 木村一郎」開催\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作品収蔵実績：\u003c\/strong\u003e 益子陶芸美術館（《象嵌陶筥》《辰砂絵角壺》ほか）、栃木県立美術館（《練上壺》）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e制作年代：\u003c\/strong\u003e 1970年頃 - 1977年 3月以前（共箱底の贈答記録による）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e商品状態：\u003c\/strong\u003e 非常に良い（欠けなし、割れなし）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e付属品：\u003c\/strong\u003e 専用共箱 あり\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e材質：\u003c\/strong\u003e 陶器（益子焼）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e寸法：\u003c\/strong\u003e 高さ 約8.5 cm、口径 約8.5 cm\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e注意：\u003c\/strong\u003e 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。\u003c\/li\u003e\n\u003c\/ul\u003e","brand":"Antique Liquor","offers":[{"title":"Default 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