{"product_id":"174","title":"松井 康陽 傑作 練上げの極致 積層練上げによる積層の構築美 ロックグラス #174","description":"\u003cp data-path-to-node=\"3\"\u003e現代の練上げ（ねりあげ）技法において、独自の理知的な構成美を確立した松井康陽（まつい こうよう、1962-）氏の傑作をご紹介します。本作は、重要無形文化財（人間国宝）「練上手」保持者である父・松井康成が一生をかけて科学的・芸術的に体系化した練上げ技法を正統に継承しつつ、康陽氏が自身の代でさらなる緻密さと現代的な幾何学紋様へと昇華させた、まさに「積層の芸術」と呼ぶべき一品です。\u003c\/p\u003e\n\u003ch3 data-path-to-node=\"4\"\u003e技法の核心：組み上げと積層のフラクタル構造\u003c\/h3\u003e\n\u003cp data-path-to-node=\"5\"\u003e本作の最大の特徴は、一般的な練り上げの概念を遥かに超越した「組み上げ（くみあげ）」または「積層練上げ」と呼ばれる超絶技巧にあります。これは、単に色の異なる粘土を混ぜ合わせるのではなく、まずコンマ数ミリ単位の薄い粘土のシートを何十層にも圧着して一つの「紋様ブロック」を構築し、それを精密にスライスした断片を、さらに別の色彩計画に基づく粘土と再構成して、より巨大で複雑なパターンのブロックへと定義し直す工程を繰り返すものです。器の表面に現れる、肉眼の限界に挑むような緻密なグリッドやグラデーションは、この気が遠くなるような反復作業によって生み出された「粘土によるミクロの建築物」に他なりません。\u003c\/p\u003e\n\u003ch3 data-path-to-node=\"6\"\u003e技術的難易度：物理法則との死闘\u003c\/h3\u003e\n\u003cp data-path-to-node=\"7\"\u003eこの「組み上げ」技法が陶芸の極致とされる理由は、その異常なまでの生存率の低さにあります。陶磁器において異なる性質の粘土を接合させることは、乾燥や焼成の過程で粘土ごとの収縮率がわずかでも異なれば、界面（接合部）から壊滅的なひび割れや剥離を引き起こすことを意味します。本作のような積層構造では、一つの器の中に数千から数万箇所の界面が存在しており、これを1200℃を超える炎の中で一体化させるためには、各色の土の熱膨張係数を数学的な精度で一致させる高度な科学的知見が不可欠です。父・康成氏から受け継いだ「色を変えても収縮率を変えない粘土配合」の秘伝をベースに、康陽氏の緻密な計算が加わることで初めて、この物理的な奇跡が形を成します。\u003c\/p\u003e\n\u003ch3 data-path-to-node=\"8\"\u003e造形の特異性：歪みを許さぬ静止した美\u003c\/h3\u003e\n\u003cp data-path-to-node=\"9\"\u003eまた、本作の凛とした佇まいは、成形工程における徹底した「歪み」の排除によって支えられています。通常の陶芸のようにろくろで土を引き上げれば、内部の積層紋様は指の圧力で無残に引き伸ばされてしまいます。ゆえに康陽氏の作品は、紋様を一切歪ませないよう、外側から叩き締める、あるいは贅沢に削り出すといった、極めて特殊かつ時間のかかる成形法が採用されています。この「三次元の造形美」と「数学的な紋様の正確さ」の完璧な共存こそが、他の追随を許さない松井家独自の美学です。\u003c\/p\u003e\n\u003ch3 data-path-to-node=\"10\"\u003e人間国宝・松井康成からの継承と革新\u003c\/h3\u003e\n\u003cp data-path-to-node=\"11\"\u003e松井康陽氏は、父・康成氏が切り拓いた「土の万華鏡」とも称される練上げの世界を、筑波大学芸術専門学群で培った構成学的な視点で再構築しました。父・康成氏の作品が時に「破表（はひょう）」などの荒々しい生命力を感じさせるのに対し、康陽氏の作品は、より洗練された静謐な秩序を感じさせます。それは、偉大なる開拓者であった父から授かった最高峰の技法を、現代の空間に馴染む「理」の芸術へと昇華させた結果です。\u003c\/p\u003e\n\u003ch3 data-path-to-node=\"13\"\u003e古酒を嗜む、究極の道具として\u003c\/h3\u003e\n\u003cp data-path-to-node=\"14\"\u003e当店がが本作を推奨する理由は、その圧倒的な積層が、ウィスキーの熟成が刻んだ「時間の層」と共鳴するからです。琥珀色の液体を注いだとき、器の内側に施された微細な練上げの筋は液体越しに屈折し、時間の堆積を視覚的に象徴するような深い思索のひとときを演出します。単なる工芸品の所有を超え、人類が物理法則に挑み、炎を通じて土を宝石へと変えたその執念の産物を掌中で愛でる。それは、熟成されたスピリッツの奥深い味わいと呼応する、至高のテイスティング体験となるでしょう。\u003c\/p\u003e\n\u003cul\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"14\"\u003e作者： 松井 康陽（まつい こうよう、1962-）\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"14\"\u003e作者の代表的な活動歴： [1985年] 筑波大学芸術専門学群卒業後、父・松井康成（人間国宝）に師事、[1991年] 第38回日本伝統工芸展 奨励賞受賞、[2002年] 日本陶磁協会賞受賞、[2005年] 第33回伝統工芸新作展 奨励賞受賞、[後年] 日本工芸会正会員、茨城県陶芸美術館協議会委員などを歴任\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"14\"\u003e作品収蔵： メトロポリタン美術館（アメリカ・ニューヨーク）、ビクトリア\u0026amp;アルバート美術館（イギリス・ロンドン）、東京国立近代美術館、茨城県陶芸美術館、スミス・カレッジ美術館（アメリカ）、など \u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"14\"\u003e製作年代： 2000年代（推定） \u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"14\"\u003e状態： 非常に良い（欠けなし、割れなし）\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"14\"\u003e付属品： 専用共箱、包布、栞 あり 材質： 磁器（練上げ）\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"14\"\u003e寸法： 口径 約 8.0 cm、高台径 約 4.0 cm、高さ 約 8.2 cm\u003c\/li\u003e\n\u003cli data-path-to-node=\"14\"\u003e注意： 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。\u003c\/li\u003e\n\u003c\/ul\u003e","brand":"Antique Liquor","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":47517110239419,"sku":null,"price":135000.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"thumbnail_url":"\/\/cdn.shopify.com\/s\/files\/1\/0652\/0510\/8923\/files\/IMG_4652.jpg?v=1772964629","url":"https:\/\/antiqueliquor1926.com\/products\/174","provider":"Antique Liquor","version":"1.0","type":"link"}