{"product_id":"284","title":"文部大臣賞受賞、ボストン美術館永久収蔵作家 叶 光夫 代表作 玻璃釉々彩 大鉢 花器 アイスボウル #284","description":"\u003cp\u003e近代日本の陶芸史において、科学的分析に基づく釉薬研究の最高峰に君臨しながらも、生涯にわずか6回しか個展を開催しなかった幻の大巨匠、叶光夫（かのうみつお、1903年-1970年）による最高峰の技法と意匠が施された大振りの花器です。清水焼の名門である叶家に生を受け、京都陶磁器試験所を修了した叶光夫は、日本の科学的陶芸の先駆者として高名な小森忍に師事しました。その後、1920年に大連の中国陶瓷研究所へ入所し、中国古陶磁の釉薬や焼成のメカニズムを徹底的に究明しました。1943年には満州国嘱託として官窯設営地の選定を任されるなど、その圧倒的な知識と驚異的な技術力は、戦後すぐに日本の美術界を震撼させることとなります。1949年の日展特選受賞を皮切りに、文部省買上による京都国立近代美術館への収蔵、現代陶器巴里展でのパロリス美術館買上、イタリアのファエンツァ博物館への寄贈、さらにはアメリカのボストン美術館やブラジルのサンパウロ美術館、日本芸術院による買上など、世界各国の権威ある美術館や国家機関にその作品が永久所蔵されました。1967年には日展で文部大臣賞を受賞し、1968年には日展評議員に就任、端正な造形精神が高く評価され、1969年の新宮殿造営に際しては白瓷花瓶を謹作して皇室に納めるという、比類なき栄誉と足跡を遺した名工です。\u003c\/p\u003e\n\u003cp\u003e叶光夫の作陶哲学の根底にあるのは、徹底的な科学的裏付けに基づく東洋の伝統の近近代アップデートと、器という制約のなかで土と釉薬の可能性を極限まで引き出す用の美の追求でした。この圧倒的な用の美の精神と完璧な技術力は、実の甥であり直接の弟子となった走泥社の創設メンバー、叶哲夫（二代叶松谷）の人生をも大きく変えることになります。八木一夫らを中心として実用性を完全に排除した純粋立体オブジェの確立へと突き進んでいた初期の走泥社において、叶哲夫は師である叶光夫が血のにじむような研究の果てに築き上げた用の美の極致を自らの代で捨て去ることに深い精神的葛藤を抱き、結果として1951年頃という最初期の段階でグループを離脱し、伝統とモダンが融合した実用器の正統な継承へと舵を切ることとなりました。また、叶光夫のグローバルで卓越したモダンな美意識は、高名な建築家アントニン・レイモンドの夫人であり高名なデザイナーでもあるノエミ・レイモンド氏の依頼によって最先端の洋食器類を数多く手掛けたことにも現れており、単なる古典の再現に留まらない、現代の生活空間に調和する普遍的なモダニズムを体現していました。\u003c\/p\u003e\n\u003cp\u003e本作に採用されている玻璃釉々彩は、叶光夫が戦前の1942年7月の段階で、南郷長石75、無鉛白玉25という精密な調合比率を導き出して完成させた独自のガラス釉の技術を背景に持つ、彼の遺作集にも同型の名品が掲載されている極めて重要な代表的技法です。作品の内側を専門的に分析すると、緻密に計算された玻璃釉が厚く融け回り、底面から縁にかけて宝石のように細かくびっしりと広がる氷裂の貫入が全面に見事に現れています。この透明感に満ちた微細な貫入の層は、光の差し込む角度によって万華鏡のような美しい乱反射を放定、器の内部に計り知れない奥行きを与えています。これに対して器の外側は、重厚な光沢を湛えた漆黒の釉薬で均一に覆われており、内側の静謐な世界との間に鮮烈なコントラストを生み出しています。さらに胴の下部には、緻密な型押し（印花）によって精緻な連環文様が帯状に途切れることなく巡らされています。この凹凸のある文様部分には、鉄分や複雑な色彩が複雑に融け合う々彩の技法が遺憾なく発揮されており、漆黒の地肌から浮き立つように茶褐色やわずかな青みを帯びた結晶の変化が精密に表出しています。硬質な黒の光沢と、規則的な文様の中に宿る有機的な結晶の対比は、まさに叶光夫にしか到達し得ない極めて高難度な釉調の極致と言えます。\u003c\/p\u003e\n\u003cp\u003eさらに本作の美術的価値を決定づけているのが、器の底面、高台内に施された極めて特殊な陶印の存在です。通常の花器や実用器の底面に見られる素朴な刻み銘とは一線を画し、高台内にはきめ細かな白化粧の土が施され、その上からコバルト顔料による鮮烈な青色の染付で光夫の描き銘が実に見事に記されています。この青い陶印は、漆黒の外観から一転して底面を開いた際に目に飛び込んでくる鮮やかなアクセントとなっており、まるで緻密な象嵌技法によって青い意匠を埋め込んだかのような、極めて高い精度と視覚的効果を持っています。見えない細部に至るまで自らの芸術的シグネチャーを完璧にコントロールしようとした叶光夫の妥協なきこだわりが、この一箇所の陶印の特別さに凝縮されており、本作がまぎれもない直筆真作のマスターピースであることを雄弁に物語っています。付属する木製の共箱の蓋表には、躍動感のある能書で玻璃釉々彩花器の題と光夫の署名が記され、鮮明な赤印の落款が完全に揃っています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp\u003e本作品の製作年代は、昭和中期（1942年〜1970年頃）の円熟期に特定されます。これは叶光夫が独自の玻璃釉の調合比率を完成させた1942年7月を明確な起点とし、1943年の渡満を経て戦後の1946年に日展への出品を本格化させた時期から、その圧倒的な用の美の技術が黄金期を迎え、直接の弟子である叶哲夫を伝統の継承へと引き戻した昭和20年代から30年代を経て、作家が逝去する1970年8月までの約28年間の間に制作されたことを論理的に裏付けるものです。戦中・戦後の激動期を越え、巨匠の手によって直接生み出された円熟期の真作であるという歴史的背景が、本作の持つ美術的価値をより一層確固たるものにしています。\u003c\/p\u003e\n\u003cp\u003e寸法は高さ約15cm、胴径約30cm、口径約26.5cmという、圧倒的な存在感を放つ堂々たる特大サイズです。本来の高雅な室内を演出する大振りの花器としてその造形美を堪能していただくのはもちろんのこと、現代の洗練されたテーブルコーディネートにおける特別な演出として、豊かな実用性を愉しむことができます。極上の古酒やヴィンテージワインを嗜む際に、氷をたっぷりと敷き詰める大振りのアイスボウル、あるいはボトルを冷やすための極上のワインクーラーとして空間に配すれば、内側の美しい玻璃釉の氷裂が氷や結露の水滴と共鳴し、息をのむほどに贅沢なエグゼクティブな時間を創り出します。世界の一流美術館がその高い技術力を絶賛し永久所蔵した叶光夫の用の美の神髄を、日々の暮らしのなかで直接手にとって贅沢に体感していただける、国内外を探しても二度と出会うことのできない博物館級の一点物です。\u003c\/p\u003e\n\u003cul\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作者： \u003c\/strong\u003e叶 光夫（かのう みつお、1903年-1970年） \u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作者の代表的な活動歴：\u003c\/strong\u003e[1920年] 大連の中国陶瓷研究所に入所し中国古陶磁研究に従事、[1943年] 満州国嘱託として官窯設営地選定のため渡満、[1946年] 日本美術展初出品、[1949年] 日本美術展特選受賞、[1953年] 日本美術展北斗賞受賞、[1957年] 日本美術展審査員就任、[1958年] 社団法人日展会員就任、[1967年] 日展審査員および文部大臣賞受賞、[1968年] 日展評議員就任、[1969年] 新宮殿造営に際し白瓷花瓶謹作\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e作品収蔵実績：\u003c\/strong\u003e京都国立近代美術館、ボストン美術館（アメリカ）、サンパウロ美術館（ブラジル）、日本芸術院、パロリス美術館（フランス）、ファエンツァ博物館（イタリア） \u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e製作年代：\u003c\/strong\u003e 昭和中期（1942年〜1970年頃 \/ 技法完成以降、没年前まで） \u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e商品状態：\u003c\/strong\u003e 非常に良い（欠けなし、割れなし、経年劣化による箱の割れと汚れあり） \u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e付属品： \u003c\/strong\u003e専用共箱あり（経年劣化に注意）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e材質： \u003c\/strong\u003e陶器（玻璃釉・釉彩）\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e寸法：\u003c\/strong\u003e 高さ 約 15.0 cm、胴径 約 30.0 cm、口径 約 26.5 cm\u003c\/li\u003e\n\u003cli\u003e\n\u003cstrong\u003e注意： \u003c\/strong\u003e当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。\u003c\/li\u003e\n\u003c\/ul\u003e","brand":"Antique Liquor","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":47974192283835,"sku":null,"price":300000.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"thumbnail_url":"\/\/cdn.shopify.com\/s\/files\/1\/0652\/0510\/8923\/files\/IMG_8291_result.jpg?v=1782049469","url":"https:\/\/antiqueliquor1926.com\/products\/284","provider":"Antique Liquor","version":"1.0","type":"link"}