石井 康治 作 『祝盃』手吹き硝子 赤白酒盃2点セット #54
石井 康治 作 『祝盃』手吹き硝子 赤白酒盃2点セット #54
石井康治(1946–2019)は、日本を代表する硝子工芸作家で、幻想的なクラゲのモチーフ作品で知られます。独自の内包技法を用い、ガラス内部に色彩やモチーフを閉じ込めることで、深海を思わせる透明感と浮遊感を表現しました。作品はすべて手作業による一点物で、国内外の美術館に収蔵されています。小品は8万円前後から、中〜大型の代表作は100万円以上で取引されるなど、現在も高い評価を受けています。
本作品は、作家の代表的な技法を凝らした手吹き硝子(吹きガラス)の酒盃(ぐい呑み) 2点組、『祝盃』として桐箱に収められています。ハレの日の酒席を彩るにふさわしい、紅白の対比が美しい一組です。2点ともに、全体に丸みを帯びたやわらかな形状で、口縁部がわずかに外側に開いた飲みやすい形です。硝子特有の瑞々しい光沢と、手吹きならではのわずかな歪みや気泡が、温もりと個性的な表情を生み出しています。
1. 白い酒盃(クリア/多色内包)
透明度の高いクリアガラスをベースに、石井氏の得意とする内包技法が駆使されています。ガラスの内部には、金彩(金箔)や多色の色ガラス片(赤、青、緑、水色など)が閉じ込められ、それらが繊細な気泡とともに浮かび上がる様子は、まるでシャンパンの泡や夜空に輝く宝石のようです。口縁は白っぽい粉雪をまぶしたようなテクスチャになっており、全体として華やかでありながらも清らかで幻想的な雰囲気を醸し出しています。
2. 赤い酒盃(金彩内包)
鮮やかで深みのある真紅の硝子を基調としています。内側から外側へ向かって、惜しみなく施された金彩(金箔や金色のガラス片)が、光を反射して豪華絢爛な輝きを放っています。赤と金の取り合わせは、まさに祝事にふさわしい色彩であり、ガラスの深い赤と金彩の有機的な配置が、生命力と高貴さを感じさせます。
この2点の『祝盃』は、それぞれが異なる魅力を持ちながら、紅白の対で置かれた時の調和の美しさが格別です。酒器としての実用性はもちろん、美術工芸品としても高い価値を持つ作品です。
- 制作元:株式会社石井グラススタジオ
- 作者:石井 康治
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作者の代表的な活動歴:[1984年] 日本ガラス展 大賞受賞
- 制作年代:1990年代~2000年代
- 状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
- 付属品:専用木箱あり
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材質:手吹き硝子
- 寸法:高さ 約 5cm、直径 約 6.5cm
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