国立工芸館・米国コーニングガラス美術館収蔵作家 日本ガラス工芸協会元副会長 竹内 傳治 作 色ガラス金箔帯 ぐい呑 和のショットグラス #256
国立工芸館・米国コーニングガラス美術館収蔵作家 日本ガラス工芸協会元副会長 竹内 傳治 作 色ガラス金箔帯 ぐい呑 和のショットグラス #256
ガラス造形作家・竹内傳治氏によるぐい呑です。共箱には「傳治」の墨書と朱印があり、高台の底面には刻銘が入っています。作家の略歴を記した栞と包布が付属します。当店では、この小さな酒器を、古酒やウイスキーを少量ずつ味わうための和のショットグラスとしてご提案いたします。
竹内氏は1934年、山口県小野田市に生まれ、2001年に没しました。生没年は独立行政法人国立美術館の所蔵作品記録によります。なお、同記録では新字体の「竹内伝治」と表記されています。付属の栞によれば、竹内氏は1958年に佐々木硝子に入社し、1993年に取締役を退任しています。在職中の1962年から63年にはニューヨーク、1970年まではハンブルクに滞在しました。1968年にはオランダ・ユトレヒトの国際工芸展で金賞、1978年にはスペイン・バレンシアのデザインコンペで国際大賞を受賞し、同賞は1981年と1987年にも受けています。1979年には、佐々木硝子のデザインの代表として国井喜太郎産業工芸賞を受賞しました。日本ガラス工芸協会では副会長と理事長を務め、金沢卯辰山工芸工房や富山ガラス造形研究所で講師も務めています。
竹内氏の作品は国内外の美術館に収蔵されています。米国のコーニングガラス美術館は、1978年制作のカットを施した無色ガラスのグラス3点組を所蔵しています。同館の記録では、1979年に同館で展示されており、栞に記された「New Glass」展への入選と収蔵に対応します。竹内氏の名は、同館が1984年に刊行した年鑑『New Glass Review 5』の掲載作家にも含まれています。国内では、国立工芸館(東京国立近代美術館)が5点を所蔵しています。クリスタル・ウイスキー・デカンター・セット(1978年)、鋳造とカットによる立体造形「コンポジション No.45」(1982年)、クリスタル・アイスボックス(1990年)、クリスタル・ウィスキーグラス(1990年)、クリスタル・オンザロックグラス(1991年)です。5点のうち4点が酒器であることは、竹内氏が酒の器を重要な仕事の一つとしていたことを示しています。北海道立近代美術館も竹内氏の作品を所蔵しています。栞にはこのほか、トレドガラス美術館(米国)、エベルトフトガラス美術館(デンマーク)、国立ヴィクトリア&アルバート美術館(英国)などが収蔵先として記されています。
1980年代以降は、国立近代美術館(京都・東京)の「現代ガラスの美」展(1980年)、北海道立近代美術館の「第2回世界現代ガラス展」(1985年)、サントリー美術館の「日本のガラス300年展」(1986年)などに出品しました。パリでは藤田喬平氏、横山尚人氏との三人展(1987年)も開いています。1995年には、ロンドンの国立ヴィクトリア&アルバート美術館で開かれた「現代日本工芸展」に招待出品しました。
美術館に収蔵されている竹内氏の作品の多くは、無色のクリスタルガラスを型吹きやカット、鋳造で仕上げたものです。それに対して本品は、色ガラスと金色の箔、つや消しの肌で構成された、また別の表情を持つ作品です。ふっくらとした胴から口縁がゆるやかに外へ開く形で、底には小さな円盤状の高台が付きます。上半分は淡い水色、下半分は黄緑色で、二つの色はぼかしたように溶け合い、黄緑の部分には高台に近づくにつれて濃い緑の斑が入ります。胴の中ほどには金色の箔が帯状に巡り、箔は細かな網目状にひび割れて、帯の上の縁は山の稜線を思わせる三角形の起伏を連ねています。器面は内外ともにつや消しの質感で、上から覗き込むと、見込みの底に黄緑色が透けて見えます。なお、成形の方法、箔の材質、つや消しの加工方法は外観からは断定できないため、記載を控えております。
制作年代は、付属の栞をもとに推定しています。栞に印刷された自宅の電話番号は、1991年1月1日以降に使われた東京の8桁表記です。郵便番号は、1998年2月に7桁化される前の3桁表記です。略歴の最終項目は1995年です。これらから、栞の印刷時期を1995年から1998年初めの間と判断し、栞と組で伝わる本品の制作も同じ時期と推定しました。
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作者: 竹内 傳治(たけうち でんじ、1934-2001)
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作者の代表的な活動歴: [1958年] 佐々木硝子に入社(1993年に取締役を退任)、[1968年] ユトレヒト(オランダ)国際工芸展で金賞、[1978年] バレンシア・デザインコンペでスペイン国際大賞(1981年、1987年にも同賞)、[1979年] 米国コーニングガラス美術館「New Glass」展に入選し作品収蔵、国井喜太郎産業工芸賞受賞、[1980年] 国立近代美術館(京都・東京)「現代ガラスの美」展に招待出品、[1982年] 東京国立近代美術館「近代日本のガラス工芸」展に招待出品し作品収蔵、[1985年] 北海道立近代美術館「第2回世界現代ガラス展」に出品、[1986年] サントリー美術館「日本のガラス300年展」に招待出品、[1987年] パリで藤田喬平氏・横山尚人氏との三人展、[1994年] 小野田市より芸術・文化の部で栄光賞、[1995年] 国立ヴィクトリア&アルバート美術館「現代日本工芸展」に招待出品(ロンドン)
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作品収蔵実績: 国立工芸館(東京国立近代美術館)、コーニングガラス美術館(米国)、北海道立近代美術館
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制作年代: 1995年〜1998年頃(付属栞の印刷時期からの推定)
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商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
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付属品: 専用共箱、包布、栞 あり
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材質: ガラス(色ガラス、金色の箔)
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寸法: 高さ 約 6.0 cm、口径 約 5.5 cm
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