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江口 勝美 全盛期の傑作 和紙染花文 至高のウィスキーロックグラス2点セット #157

江口 勝美 全盛期の傑作 和紙染花文 至高のウィスキーロックグラス2点セット #157

通常価格 ¥30,000 JPY
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佐賀県武雄の地で桃山末期より続く南部古唐津の正統、小山路窯を昭和四十三年に再興した名工、江口勝美(えぐち かつみ、1936~) 。2024年に88歳の米寿を迎え、今なお肥前陶芸界の生ける伝説として君臨する氏が手掛けたこの一対は、伝統的な織部唐津の格調に独自の装飾美を融合させた、工芸マニアの垂涎の的となる至高の作品です 。本作の核心である和紙染技法は、素焼きした陶肌に薄い和紙を密着させ、その上から顔料を染み込ませることで、筆による直接の描画では不可能な、繊維の隙間から滲み出すような幻想的なグラデーションを創出します 。江口氏はこの和紙染において、土に含まれる成分と顔料の吸水率を極限まで計算し尽くしており、本作に見られる藍と茶の花弁は、水彩画のような透明感を持ちながらも、焼成によって陶土の深層まで色が定着しているのが特徴です。

特に高さ8.5センチ、口径8.4センチという量感ある形状は、内閣総理大臣賞を受賞し、英国ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に作品が買い上げられた最盛期、とりわけ付属資料の最終経歴にあたる平成元年前後の円熟味溢れる江口美学の結晶と言えます 。器の表面を覆う繊細な貫入は、焼成時の土と釉薬の収縮率の差から生まれる天然の装飾であり、琥珀色のウィスキーを注ぐことでその景色はより鮮明に浮かび上がり、氷の摩擦や手の温度変化によって、陶器が生きているかのような微細な表情の変化を見せます。皇太子殿下や高松宮親王への献上や御光臨の栄誉を賜った作家の技術記録保存作成にも関わった職人技が、この一対に凝縮されています。

底部の力強い削り出しは、和紙染刳抜などの超絶技巧を支える土台の安定感を示しており、かつて茶人たちが愛した織部唐津の野趣を、現代の至高の酒器へと昇華させています 。失われかけた伝統を再定義し、国家級の評価を勝ち得た江口勝美の情熱を、黄金色の古酒と共に五感で受け止める贅沢は、真の価値を知る者だけに許された文化的特権です 。

  • 作者:江口 勝美(えぐち かつみ、1936~)
  • 作者の代表的な活動歴:[1961年:西日本工芸展 朝日新聞社賞(特賞)]、[1962年:全国県展選抜展 文部大臣賞]、[1972年:第19回日本伝統工芸展 最優秀賞(朝日新聞社賞)]、[1979年:第5回日本陶芸展 日本陶芸展賞(優秀作品賞)]、[1981年:第26回日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞]、[1983年:西日本陶芸美術展 陶芸大賞(内閣総理大臣賞)]、[1985年:日本陶磁協会賞]
  • 制作年代:1989年~1990年代 前半 頃
  • 状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品:専用木箱、説明書(栞)
  • 材質:陶器
  • 寸法:高さ約8.5cm、口径約8.4cm
  • 注意①:本2点セットのうち、左側(茶色の花文)の1点につきまして、リム(縁)から胴にかけて指先に僅かな引っ掛かりを感じる深い貫入(かんにゅう)が見られます。現状、構造的な問題やご使用に支障はございませんが、ヴィンテージ陶磁器の特性考慮して、あえて注意点として明記いたします。この点を考慮し、本来であればさらに高値で取引されるべき全盛期の傑作を、特別価格にてご提供させていただきます。
  • 注意②:当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。

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