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江口 勝美 作 全盛期の傑作 和紙染花文 至高のウィスキーロックグラス2点セット #178
江口 勝美 作 全盛期の傑作 和紙染花文 至高のウィスキーロックグラス2点セット #178
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佐賀県武雄の地で桃山末期より続く南部古唐津の正統、小山路窯を1968年に再興した名工、江口勝美氏は、肥前陶芸界における生ける伝説としてその名を轟かせています。2024年に88歳の米寿を迎えた氏が、その作陶人生の全盛期とも言える1980年代末から90年代にかけて手掛けたこの1対は、伝統的な織部唐津の格調に独自の装飾美を融合させた、工芸マニアの垂涎の的となる至高の作品です。本作の核心である和紙染(わしぞめ)技法は、素焼きした陶肌に薄い和紙を密着させ、その上から顔料を染み込ませることで、筆による直接の描画では不可能な、繊維の隙間から滲み出すような幻想的なグラデーションを創出します。江口氏はこの和紙染において、土に含まれる成分と顔料の吸水率を極限まで計算し尽くしており、本作に見られる藍と茶の花弁は、水彩画のような透明感を持ちながらも、焼成によって陶土の深層まで色が定着しているのが特徴です。
本作の造形美において特筆すべきは、掌に吸い付くような豊潤でまるみを帯びたボディーラインです。この独特の形状は、希少なシングルモルトや古酒を注ぎ、ゆっくりとグラスを回してアロマを開かせる動作に理想的な設計となっています。大きめの氷を入れてもなお、優雅に回転させ、ウイスキーと氷が奏でる音を楽しむことのできる余裕を備えた至高のロックグラスへと昇華されています。重厚な陶土の質感と、和紙染による軽やかな花文のコントラストは、琥珀色の液体を注ぐことで一層その深みを増し、現代のライフスタイルにおける最高の酒器としての風格を漂わせます。
- 作者:江口 勝美(えぐち かつみ、1936~)
- 作者の代表的な活動歴:1961年 西日本工芸展 朝日新聞社賞(特賞)、1962年 全国県展選抜展 文部大臣賞、1972年 第19回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞、1979年 第5回日本陶芸展 優秀作品賞、1981年 第26回日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞、1983年 西日本陶芸美術展 内閣総理大臣賞、1985年 日本陶磁協会賞受賞。
- 作品収蔵:佐賀県立美術館、佐賀県立九州陶磁文化館、国際交流基金(ジャパン・ファウンデーション)など
- 制作年代:1989年~1990年代前半頃(作家全盛期の傑作)
- 状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
- 付属品:専用木箱、説明書(栞) 材質:陶器(小山路窯・織部唐津)
- 寸法:[大]高さ 約 8.7cm、口径 約 8 cm 、[小]高さ 約 7.5 cm、口径 約 7.7cm
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