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三代 三ッ井為吉 作 色絵花鳥文 洋酒用テイスティング酒器 九谷焼 色絵 馬上杯 #180

三代 三ッ井為吉 作 色絵花鳥文 洋酒用テイスティング酒器 九谷焼 色絵 馬上杯 #180

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三代三ッ井為吉(本名:三ッ井詠一、1935年生)は、石川県能美市に拠点を置く九谷焼の名門、為吉窯の3代目であり、現代九谷焼を象徴する作家の一人です。1959年に金沢美術工芸大学を卒業後、北出塔次郎教授や文化功労者の浅蔵五十吉氏に師事し、1961年に三代為吉を継承しました。氏の最大の特徴は、聴覚にハンディキャップを持ちながらも、それを研ぎ澄まされた色彩感覚と緻密な筆致へと転換した点にあります。その芸術性は「静寂の中に宿る色彩の躍動」と称され、1962年のライシャワー駐日米大使への献上を皮切りに、歴代の内閣総理大臣(大平・鈴木・中曽根各氏)から中国訪問時の国賓用贈答品の制作を拝命するなど、日本を代表する「工芸外交」の担い手として不動の地位を築いています。

本作品は、三代為吉の真骨頂である「九谷五彩」の透明感と、氏が最も得意とする伝統的な「花鳥図」が凝縮された色絵馬上杯です。馬上杯は、かつて武士が馬上で酒を飲むために作られた高貴な器であり、その高い脚(ステム)は現代のワイングラスやテイスティンググラスに通ずる機能性を備えています。本作が特に希少である理由は、限られた曲面に施された絵付けの密度にあります。外側には四季の移ろいを感じさせる花鳥が、内側には琥珀色の液体を注いだ際に万華鏡のような反射を生む幾何学的な文様が、手描きならではの厚み(盛り)を持って描かれています。この視覚的な奥行きは、言葉によるコミュニケーションを超え、氏が土と火、そして色彩との対話の中で生み出した純粋な芸術的表現の結晶です。

氏の作品は国内外の主要な公的機関に収蔵・評価されています。国内では石川県立美術館や能美市九谷焼美術館といった専門機関に収蔵されているほか、皇族(三笠宮家、常陸宮家)への献上実績も多数有しています。特筆すべきは海外での圧倒的な評価であり、2002年にはアメリカのスミソニアン博物館(アーサー・M・サックラー・ギャラリー)にて個展を開催し、作品が永久収蔵されるという快挙を成し遂げました。また、世界唯一のろう者のための総合大学であるワシントンD.C.のギャローデット大学において客員教授を務めるなど、その活動は芸術の枠を超え、文化の架け橋としての国際的な重要性を持っています。当店ではこの名品を、ヴィンテージ・ウイスキーの繊細なアロマと、日本工芸の最高峰が奏でる視覚美を同時に愉しむための至高の器として提案いたします。

  • 作者:三代 三ッ井為吉(みつい ためきち、1935~)
  • 作者の代表的な活動歴:1961年 三代為吉継承。1987年 内閣総理大臣表彰受章。1994年 ニューヨーク・Switzer Galleryにて個展。1997年 ギャローデット大学客員教授就任。2002年 スミソニアン博物館にて個展・永久収蔵。2005年 エドワード・ギャローデット賞受賞。 作品収蔵実績:スミソニアン博物館(米・ワシントンD.C.)、ギャローデット大学(米)、石川県立美術館、能美市九谷焼美術館、他多数。
  • 制作年代:1990年代から2000年代(スミソニアン博物館個展前後、技法・評価ともに最高潮に達した円熟期)
  • 状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品:専用共箱(作家直筆署名・捺印入り)、包布
  • 材質:陶磁器(九谷焼・色絵)
  • 寸法:高さ 約 5.5 cm、口径 約 5.5 cm 
  • 注意:当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。

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