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京都国立近代美術館収蔵作家 日本工芸会正会員 武田 敏男 作 彩釉 ガマの穂 人間国宝 田村耕一師事 ロックグラス #223

京都国立近代美術館収蔵作家 日本工芸会正会員 武田 敏男 作 彩釉 ガマの穂 人間国宝 田村耕一師事 ロックグラス #223

通常価格 ¥33,000 JPY
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1932年(昭和7年)に富山県高岡市に生まれた陶芸家、武田敏男(たけだ としお、1932-)氏による器をご紹介します。武田氏は金沢美術工芸大学で陶芸を修めたのち、京都と金沢で研鑽を積み、後に人間国宝となる田村耕一氏のもとでも学びました。1964年からは栃木県益子に窯を築いて作陶を続けています。日展、日本陶芸展、日本伝統工芸展に入選を重ね、日本陶芸展の出品作はカナダ・アメリカ巡回展に選ばれたのち、京都国立近代美術館に収蔵されました。日本工芸会正会員であり、日本工芸会新作展の鑑審査委員も務めています。本品は本来は湯呑として作られた器ですが、当店ではその造形と色彩を生かし、琥珀色の古酒や熟成を重ねたジャパニーズウイスキーを氷とともにゆっくりと味わうためのロックグラス(酒器)としてご提案いたします。

武田氏の作陶歴によると、武田氏は1955年(昭和30年)に金沢美術工芸大学を卒業し、引き続き同校の研究科で研究を続けました。1956年(昭和31年)には京都に出て米沢蘇峯氏に師事し、日展に入選しています。1957年(昭和32年)には金沢に戻り、金沢美術工芸大学教授であった九谷焼の北出塔次郎氏の助手として母校に勤務しました。1960年(昭和35年)には栃木県佐野の田村耕一氏を頼って師事し、田村氏の斡旋で益子の塚本製陶所に入って作陶の研究に専念しています。1963年(昭和38年)には釉薬と焼成の技術を習得するため名古屋工業試験所に入り、加藤悦三氏と森田四郎氏に学びました。翌1964年(昭和39年)に益子に窯を築いて独立し、1966年(昭和41年)には益子在住の同志と「象土会」を結成しています。1969年(昭和44年)には日本伝統工芸展に入選しました。1971年(昭和46年)には毎日新聞社主催の「日本陶芸展」に入選し、その出品作はカナダ・アメリカ巡回展に選ばれたのち、京都国立近代美術館に買い上げられています。1974年(昭和49年)に日本工芸会正会員となり、1983年から1986年にかけては日本工芸会新作展の鑑審査委員を務めました。1973年(昭和48年)から1990年(平成2年)にかけては東京・日本橋高島屋で第十回を数える個展を開き、横浜高島屋でも個展を重ねています。さらに1990年には「鉄銅彩葡萄文鉢」が第37回日本伝統工芸展に入選しました。

武田氏の評価を示す代表作として確認できるのが、この「鉄銅彩葡萄文鉢」です。鉄銅彩は、鉄と銅という二つの金属の呈色を組み合わせて器面を彩る表現です。師の田村耕一氏は、鉄絵に銅彩を併用して色彩に変化を与える表現などが認められ、1986年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。武田氏の鉄銅彩はこの系譜に連なる技法です。また武田氏は、名古屋工業試験所で釉薬と焼成の技術を専門に学んだ経歴を持ちます。鉄絵を主体とする代表作とは異なり、本作では色釉の重なりによる色彩の階調が器面を構成しており、釉薬を研究した武田氏の幅広い表現の一端を示しています。

本作の主題は、池や沼の浅い水辺や湿地に生え、夏に円柱状の穂をつけるガマです。器の外周はコバルトブルーを基調とし、黄色からグリーン、パープルへと色が境目を感じさせないほど滑らかに移り変わります。その色の重なりが、水辺の情景を思わせる深みのある陰影を生んでいます。ガマの穂は器の前面と後面にそれぞれ異なる構図で描き分けられています。ブラウンの穂の質感や、しなやかに伸びる葉の広がりが表裏で異なる表情を見せるため、器を回すたびに新しい景色が現れます。

量産品とは異なり、作家自身の手を経た一点ものです。武田敏男氏の作品は海外ではほとんど情報が流通しておらず、国立美術館の収蔵実績を持つ作家の器を手にできる機会は限られています。共箱と作陶歴を記した栞が付属しています。

  • 作者: 武田 敏男(たけだ としお、1932-)
  • 作者の代表的な活動歴: [1955年] 金沢美術工芸大学卒業、同校研究科で研究、[1956年] 京都で米沢蘇峯氏に師事、日展入選、[1957年] 北出塔次郎氏の助手として母校に勤務、[1960年] 栃木県佐野の田村耕一氏に師事、益子の塚本製陶所で作陶研究、[1963年] 名古屋工業試験所で釉薬・焼成を研究、[1964年] 栃木県益子に築窯し独立、[1966年] 象土会を結成、[1969年] 日本伝統工芸展入選、[1971年] 日本陶芸展入選、出品作がカナダ・アメリカ巡回展に選抜され京都国立近代美術館に収蔵、[1973年] 日本橋高島屋にて第一回個展(1990年の第十回まで継続)、[1974年] 日本工芸会正会員、[1983年] 日本工芸会新作展鑑審査委員(1984年、1986年も務める)、[1990年] 第37回日本伝統工芸展入選(鉄銅彩葡萄文鉢)
  • 作品収蔵実績: 京都国立近代美術館
  • 制作年代: 1990年代(推定。付属の栞の作陶歴が1990年の第37回日本伝統工芸展入選まで記載されているため)
  • 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品: 共箱、栞
  • 材質: 磁器(彩釉)
  • 寸法: 高さ 約10.0 cm、口径 約7.9 cm
  • 注意: 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。

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