九谷焼 園江久雄堂 峯久 造 赤絵金彩 仁清写 鳳凰文 細密描画 金彩 赤絵 ぐい呑 ショットグラス #226
九谷焼 園江久雄堂 峯久 造 赤絵金彩 仁清写 鳳凰文 細密描画 金彩 赤絵 ぐい呑 ショットグラス #226
昭和の九谷焼全盛期に、石川県小松市大川町にて最高峰の上絵付け技術を誇りながらも、現在は工房が廃絶され二度と新規に生産されることのない園江久雄堂(そのえ ひさおどう、号:峯久)による本物のヴィンテージ・クラフトをご紹介します。当店では、伝統的な和の器であるこの鳳凰文ぐいのみを、琥珀色の古酒や熟成されたジャパニーズウイスキーをストレートで高雅に愉しむための最高峰のショットグラスとして提案いたします。
園江久雄堂が最も高く評価されている技法は、公募展の賞レースを目的としたモダンアートの領域ではなく、使う者を五感で喜ばせるために極限まで磨き上げられた実用上絵付けの職人技にあります。その核心となるのが、京都の名工である野々村仁清の華麗な色絵の世界を踏襲した仁清写の洗練された佇まいと、赤呉須による緻密な描き込みに純金泥を重ね合わせる赤絵金彩の技術です。
添付された商品の意匠を専門的に細かく確認すると、この園江久雄堂の代名詞といえる超絶技巧が、寸分の狂いもなく明確に表現されていることが分かります。器の表面には、東洋において永遠の繁栄と吉兆の象徴とされる鳳凰の姿が、髪の毛ほどに細く均一な赤の線画によって生き生きと描き出されています。鳳凰の尾羽の滑らかな曲線や、羽の一枚一枚の重なり、そして周囲を包む瑞雲の描写にいたるまで、当時の熟練した筆絵師が一筆ごとに息を止めて描き上げた極限の集中力が視覚的な律動となって表れています。さらに、その赤絵の上から惜しみなく施された金彩は、ギラギラとした下品な輝きではなく、上品な白磁の素地と調和して高貴な立体感と深みを生み出しており、光の当たる角度によって様々な表情を魅せる計算された美しさを放っています。
この作品は、日展や日本伝統工芸展といった公的な美術名鑑に華やかな受賞歴を残すような芸術家の手によるものではありません。しかし、それこそが日本の伝統工芸における職人文化の最も誇り高き側面です。かつてジャパン・クタニとして世界を席巻した時代、産地の現場で黙々と腕を振るい、高級割烹や目の肥えたパトロンたちを満足させてきた無冠のアルチザンたちの本物の血統が、この小さな器の中に完全に息づいています。
現在では工房自体が存在しないため、これほどコンディションが良く、当時の高度な金彩の焼き付け技術が完全な状態で遺されている個体は極めて希少です。ガラス質のグラスでは味わえない、指先に吸い付くような上質な陶肌の質感を愛でながら、時の堆積が生み出した最高峰のウイスキーや古酒を注ぐ。その瞬間、液体の屈折を通じて器の内外に施された赤と金の鳳凰文が鮮やかに共鳴し合い、所有する者だけに許された知的なテイスティング体験をもたらします。歴史の表舞台には名が出ないからこそ、純粋な技術の極致を日常の生活に気兼ねなく取り入れ、掌中で最高峰の用の美を愛でるという、美術品収集の本質的な喜びを享受させてくれる至高の一客です。
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作者: 園江久雄堂(そのえ ひさおどう、号:峯久)
- 窯元:石川県小松市大川町(現在は閉窯)
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制作年代: 1980年代~1990年代(推定)
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状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
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付属品: 共箱
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材質: 陶器(九谷焼・赤絵細描・金彩)
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寸法: 口径 約 5.5 cm、高さ 約 3.5 cm
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