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人間国宝 北村眞一氏の父、北村 一朗 作 金属工芸 栓抜き 『鶴』#230

人間国宝 北村眞一氏の父、北村 一朗 作 金属工芸 栓抜き 『鶴』#230

通常価格 ¥18,000 JPY
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重要無形文化財保持者(人間国宝)である鍛金家・北村眞一氏の父であり、その高度な金属加工技術を叩き込んだ師として知られる高名な金工作家、北村一朗(1917〜1968)氏による金属工芸作品「鶴(セン抜)」です。東京台東区谷中の北村工房を拠点に活動した北村一朗氏は、日本の伝統的な金属造形技術を礎にしながら、戦後のモダンな生活空間に調和する実用的で美しい金属工芸を追求しました。伝統的な金工の技法を踏襲しつつ、日常生活の中で美しく機能するプロダクトへと昇華させたその卓越した造形感覚は、後に人間国宝となる息子の北村眞一氏へと継承されており、日本の近代金工史において極めて重要な足跡を残しています。

本作は、吉祥の象徴である「鶴」が翼を休めて静かに佇む姿を捉えた、非常に気品ある卓上彫刻作品です。天に向かって緩やかなカーブを描くしなやかな首から、ふっくらとした美しい曲線をなす胴体にかけてのフォルムは、金属という重厚かつ硬質な素材でありながら、まるで生きているかのような柔らかさと優美さを備えています。表面には光を柔らかく乱反射させる微細な手仕事のテクスチャーが施されており、金属特有の冷たさを抑え、鶴の繊細な質感や静謐な存在感を見事に表現しています。作品の最大の見どころは、卓上や小棚に置いた際には完成されたモダンな動物彫刻やペーパーウェイトとして空間を彩り、底面を裏返すことで初めて重厚な金属製の栓抜き構造が現れる点にあります。道具としての機能を彫刻の内部に隠すことで、日常の道具をそのまま美術品へと高めた北村一朗氏ならではの洗練された意匠と、高い鋳造・加工技術が如実に表れています。底面の開栓構造内部には、北村工房の真正なる作であることを示す刻印もしっかりと確認できます。

付属する専用の木箱(共箱)には、蓋表に作品名である「鶴」「セン抜」の文字、そして左下に作家自身の署名である「北村一朗作」の墨書が残されており、昭和中期の北村工房における真作であることを明確に証明しています。海外では日本の近代金工や北村一朗氏に関する資料が非常に少なく、このような共箱付きの完品が市場に流通することは滅多にありません。普段は洗練された卓上アートピースとして空間に格調をもたらし、お酒を楽しむ特別なひとときには実用的な道具として活躍する、美術的価値と機能美が完璧に融合した稀少な金属工芸品です。

  • 作者:北村 一朗(1917〜1968)
  • 作者の代表的な活動歴:[1967年] 第14回日本伝統工芸展東京都教育委員会賞受賞
  • 制作年代:1960年代(推定)
  • 状態:非常に良い(欠けなし、割れなし、箱に経年劣化あり)
  • 付属品:専用木箱、栞 あり 
  • 材質:銅製(推定)
  • 寸法:高さ 約 7.5 cm、横幅 約 10.0 cm
  • 注意:当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。 

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