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人間国宝 北村眞一氏の父、北村 一朗 作 金属工芸 栓抜き 『白鳥』 #251

人間国宝 北村眞一氏の父、北村 一朗 作 金属工芸 栓抜き 『白鳥』 #251

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重要無形文化財保持者(人間国宝)である鍛金家・北村眞一氏の父であり、その技を伝授した師としても知られる高名な金工作家、北村一朗(1917〜1968)氏による金属工芸作品です。東京台東区谷中の北村工房を拠点に活動した北村一朗氏は、日本の伝統的な金属加工技術を基盤としながら、生活空間の中に溶け込むモダンで実用的な美を追求した金属工芸家です。その卓越した造形感覚と確かな金属加工の技法は、後に人間国宝となる息子の北村眞一氏へと脈々と受け継がれており、日本の近代金工史における重要な源流のひとつとして位置づけられています。

本作は、優美な白鳥が水上に佇む静謐な姿を捉えた金属造形作品であり、同時に底面に栓抜きの構造を備えた実用性の高い卓上アクセサリーです。作品の表面には、金属独特の硬質さを感じさせない緻密で柔らかなテクスチャーが施されており、白鳥のしなやかな首の曲面や羽毛の質感が立体的に彫刻されています。最大の意匠的特徴は、卓上や棚に置いた状態では完全な動物彫刻・インテリアオブジェとして機能し、底面を裏返すことで初めて重厚な金属製の栓抜き部分が現れる点にあります。生活の道具をあからさまに見せることなく、空間を彩る装飾品としての美観を徹底的に優先した、北村一朗氏ならではの極めて高度なデザイン思考と金属造型技術が如実に表れています。

本品には、作品名である白鳥せん抜の文字が記された共箱と、蓋裏に作家本人の署名である北村一朗作の墨書が残されており、北村工房の当時の案内栞も完全に付属しています。栞には食卓や小棚などの空間のアクセサリーをかねて制作した旨が明記されており、作家の制作理念を裏付ける貴重な一次資料となっています。ボトルオープナーとしての実用はもちろんのこと、ペーパーウェイトやモダンな卓上彫刻として日常の空間で愉しむことができる、極めて希少なクラフトアートピースです。

  • 作者:北村 一朗(きたむら いちろう、1917〜1968)
  • 作者の代表的な活動歴:[1967年] 第14回日本伝統工芸展東京都教育委員会賞受賞
  • 制作年代:1960年代(推定)
  • 状態:非常に良い(欠けなし、割れなし、箱に経年劣化あり)
  • 付属品:専用木箱、栞 あり 
  • 材質:銅製(推定)
  • 寸法:高さ 約 7.0 cm、横幅 約 10.0 cm
  • 注意:当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。 

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