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河井寛次郎正統血統 無位無冠の民藝巨匠 河井 透 作 面取麦酒杯 二客セット ロックグラス #265

河井寛次郎正統血統 無位無冠の民藝巨匠 河井 透 作 面取麦酒杯 二客セット ロックグラス #265

通常価格 ¥90,000 JPY
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本作は、日本の民藝運動を牽引した天才陶工である河井寛次郎の正統な芸術精神を受け継ぐ名工、二代河井透(かわい とおる、1941年-現在)による面取麦酒杯の二客セットです。手のひらに心地よい重量感をもたらす堂々とした作風が特徴であり、当店ではこの作品を、日本の優れた伝統工芸を現代のラグジュアリーなライフスタイルで楽しむためのプレミアムなロックグラスとして提案いたします。長い歳月をかけて深い琥珀色へと変化し、濃厚な芳香とまろやかなコクを湛えた希少な古酒や、こだわりのウイスキーを氷と共にゆっくりと味わうための酒器として最高の価値を持っています。美術品としての圧倒的な格調高さを備えるこの器で極上の酒を嗜む時間は、海外のコレクターや特別なゲストを最高の和でもてなすための贅沢な体験となります。

作者である河井透は1941年に京都市に生まれ、現在も精力的に作陶を続ける現代民藝陶芸の巨匠です。大正から昭和にかけて独自の美学を築いた河井寛次郎の甥であり、寛次郎の右腕として約40年間にわたりその作陶を支え続けた初代・河井武一の長男という、民藝の純粋な血統のもとに生まれました。京都市立日吉ヶ岡高校美術科で陶芸を学んだ後、1962年より父である武一の指導のもと本格的な作陶生活に入り、同時に晩年の河井寛次郎からも直接その技術と精神の薫陶を受けました。美術市場において特筆すべきファクトとして、河井透氏には日展や日本伝統工芸展といった公的な賞レースの受賞歴や国家的な肩書きが一切存在しません。これは大叔父である河井寛次郎が、人間国宝や文化勲章を含むあらゆる公的栄誉をすべて辞退し、無位の徒として名もなき職人の美である無銘の美を貫いた高潔な精神を、父・武一とともに完全に受け継いでいるためです。この権威に頼らない独自の姿勢そのものが、本物の民藝の血脈であることの何よりの証明であり、国内外の美術館や熱心な民藝愛好家から広く渇望され、アサヒグループ大山崎山荘美術館やZENBI鍵善良房美術館といった名門美術館のコレクションにもその高潔な系譜が連なっています。海外ではほとんど情報のないこのトップクラスの日本人作家による希少な作品を、当店が自信を持ってお届けします。

河井透の陶芸を極めて専門的なものにしているのは、徹底した伝統技法へのこだわりです。氏は電動ロクロを一切使わず、人間の身体のリズムがそのまま土へと伝わる伝統的な蹴りロクロを用いて成形を行います。これにより、器には機械的ではない温かみのあるわずかなブレや力強い骨格が宿ります。さらに、1976年に京都府亀岡市に築いた伝統的な登り窯である南丹窯において、薪の炎によって一気に焼き上げられます。大叔父である寛次郎が遺した膨大な釉薬のレシピを正統に継承し、深い青の呉須や鮮やかな赤の辰砂、あるいは鉄釉、飴釉、灰釉といった伝統的な民藝の釉薬を自在にコントロールする卓越した技術を持っています。

本作を詳細に検証すると、これらの卓越した技術と作家の生々しい感性が、二客の麦酒杯の細部にいたるまで圧倒的な迫力で表現されていることが分かります。本作の真骨頂である面取の意匠は、ロクロ成形による肉厚な器肌が半乾燥の極めて繊細な状態にあるとき、作家の迷いのない一気呵成の刀さばきによって、垂直に荒々しく削ぎ落されています。削ぎ面のエッジの鋭さと、土が削られた際に現れる大胆な起伏は、光を受けることで彫刻的な陰影のコントラストを鮮烈に際立たせ、同時に大ぶりな杯を手にした際に指先がカチリと収まる抜群のホールド感をもたらします。二客が放つ色彩の対比も非常にドラマチックであり、一客は漆黒にも近い深く艶やかな黒褐色の鉄釉あるいは飴釉を湛え、そこに登り窯の猛烈な炎がもたらした鉄錆色の窯変や結晶斑が、まるで地球のマグマの飛沫のように力強く焼き付けられています。もう一客は、温かみのある素朴な土肌をベースに、迷いのない筆致で描かれた豪快な鉄絵が走り、流れるような灰釉の青みがかった繊細なガラス質の溜まりが、器の荒々しい表情に瑞々しい潤いを与えています。

さらに、手仕事の力強さが凝縮された堅牢な取っ手部分の風合いも格別な存在感を放っています。この取っ手部分に関して、片方の杯のハンドル内側から表面にかけて一見するとひび割れのように見える線状の模様がございますが、これは焼き物特有の貫入と呼ばれる釉薬のひび模様です。表面的に引っかかる部分や段差は一切なく、ガラス質の釉薬層の内部に生じたものであるため、表面の質感は他の箇所と同様に極めて滑らかで、ご使用上の強度や実用性にも全く影響はございません。これこそが登り窯の急冷の瞬間に土と釉薬が呼吸を合わせた天然の証であり、手仕事作品ならではの唯一無二の景色として、極上の古酒を注ぎながらこの箇所を含めて末永く深く愛でていただけるポイントとなっております。器の底部には河井工房の真正の作であることを示す工房印が刻まれており、作家自らの箱書きと落款が据えられた専用の共箱、包布、指示通りの栞がすべて揃っています。欠けや割れのない非常に良いコンディションを保った完品であり、海外では手に入れることが極めて困難な日本の至高のクラフトピースとして価値ある一品です。

  • 作者: 河井 透(かわい とおる、1941年-現在)
  • 作者の代表的な活動歴:[1962年] 父・河井武一のもとで作陶生活に入り、晩年の河井寛次郎より直接の薫陶を受ける、[1970年] 京都市東山区に仕事場を移転、[1976年] 京都府亀岡市に伝統的登り窯である南丹窯を築窯
  • 作品収蔵実績:アサヒグループ大山崎山荘美術館、ZENBI-鍵善良房-美術館、など
  • 製作年代: 2000年-2010年代(推定)
  • 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし、表面上のヒビなし、貫入にご注意
  • 付属品: 専用共箱 あり
  • 材質: 陶器(鉄釉・灰釉・鉄絵)
  • 寸法: 高さ 約 11.8 cm、口径 約 8.0 cm
  • 注意: 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。

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