岐阜県重要無形文化財保持者 仙太郎窯 安藤日出武 作 志野梅文 筒型組湯呑 夫婦盃 和のロックグラス #272
岐阜県重要無形文化財保持者 仙太郎窯 安藤日出武 作 志野梅文 筒型組湯呑 夫婦盃 和のロックグラス #272
美濃焼の巨匠である安藤日出武(1938-2024)は、岐阜県多治見市市之倉町にて江戸時代から続く名門・仙太郎窯の五代目としてその生涯を陶芸に捧げました。氏は岐阜県重要無形文化財黄瀬戸の保持者として認定されたほか、国立工芸館や岐阜県現代陶芸美術館をはじめとする主要美術館に多数の作品が収蔵されている現代美濃陶芸の第一人者です。安藤氏が最も高く評価されているのは、桃山時代の美濃陶磁器の様式を現代に蘇らせる高度な技術と厳格な火の制御であり、黄瀬戸のみならず志野や織部においても古陶の生命感を巧みに再現しています。当店では、伝統的な夫婦湯呑(組湯呑)として作られた重厚な本作を、琥珀色の古酒や熟成ウイスキーをストレートまたは大ぶりの氷とともにペアで静かに味わうラグジュアリーな和のロックグラス(ペアフリーカップ)として世界へご提案いたします。
志野焼は日本で初めて長石釉を用いた白釉陶器として知られ、厚く掛けられた長石釉がもたらす乳白色の温かみと、焼成によって現れる表情豊かな景色を特徴とします。本作の細部を入念に検分いたしますと、大きさに変化をつけた筒型の造形に、たっぷりと掛けられた乳白色の長石釉が重厚な質感を醸し出しています。表面には志野特有の柚子肌と呼ばれる微細な気泡跡が器体全体から内側に至るまでびっしりと現れており、胴部には志野の伝統的な意匠である可憐な梅花文が白抜きの文様として優美に浮かび上がっています。さらに、焼成時の窯内の酸化反応によって生じた鮮やかなオレンジ色の火色(緋色)が口縁部や腰回り、底面近くにグラデーションをなして現れており、長石釉の白と火色の対比が見事な自然美を構築しています。手になじむ適度な厚みと筒型構造は優れた断熱性を持ち、古酒の深い味わいと氷の響きを五感で愉しむための格好の舞台となります。
制作時期につきましては、1998年に安藤氏が岐阜県重要無形文化財黄瀬戸の保持者に認定され、作風が完璧な成熟期を迎えていた全盛期にあたる1998年から2010年代の真作と推定されます。2024年2月に安藤氏が逝去されたことにより、新規の作品が生み出されることは完全に途絶えており、美濃焼の黄金時代を支えた巨匠の遺産としての価値を確立しています。作品本体には割れや欠けがなく、釉薬の発色や柚子肌、火色の現れ方ともに極めて良好なコンディションを保っています。蓋表に志野 湯呑と墨書され日出武の朱印が捺された専用の共箱が付属する完全なコンディションの逸品です。
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作者:安藤 日出武(あんどう ひでたけ、1938-2024)
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作者の代表的な活動歴:[1974] 第21回日本伝統工芸展初入選、[1995] 日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞受賞、[1998] 岐阜県重要無形文化財「黄瀬戸」保持者に認定、[2003] 日本陶磁協会賞受賞、[2013] 地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)
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作品収蔵:国立工芸館(旧東京国立近代美術館工芸館)、岐阜県現代陶芸美術館、愛知県陶磁美術館、多治見市美濃焼ミュージアム など
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制作年代:1998年~2010年代(推定)
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商品状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
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付属品:専用共箱 あり
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材質:陶器(美濃焼、志野、梅文)
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寸法:大 高さ約 10.0 cm、口径約 7.0 cm / 小 高さ約 9.5 cm、口径約 6.5 cm
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