岐阜県芸術文化顕彰・トルコ政府オスマン・ハムディ芸術賞受章 日本工芸会正会員 新晶窯 加藤 賢司 作 トルコ青盃 アラベスク黒彩工芸酒器 #291
岐阜県芸術文化顕彰・トルコ政府オスマン・ハムディ芸術賞受章 日本工芸会正会員 新晶窯 加藤 賢司 作 トルコ青盃 アラベスク黒彩工芸酒器 #291
京都市立美術大学にて富本憲吉、近藤悠三、藤本能道という三名の人間国宝に師事し、日本工芸会正会員や国際陶芸アカデミー会員として世界的に高い評価を獲得した岐阜県多治見市・新晶窯の加藤賢司(1933年-2008年)によるトルコ青盃です。加藤賢司は美濃焼の伝統的な技術を修得した後、1971年に日本政府派遣客員教授としてトルコ・イスタンブール高等美術工芸学校に赴任し、現地での研究を通じて中東・オリエントの伝統装飾と日本の陶芸美を融合させた独自の造形世界を確立しました。その国際的な業績は高く評価され、1986年にはトルコ政府よりオスマン・ハムディ芸術賞を受賞し、1995年には岐阜県芸術文化顕彰を受章したほか、作品は岐阜県美術館や愛知県陶磁美術館などに収蔵されています。
本作は、加藤賢司の代名詞として美濃陶芸史および現代工芸界において最も高く評価されている「トルコ青釉」と「黒彩文様」が見事に表現された名品です。銅化合物を呈色剤とするトルコ青釉は、本窯の温度や還元雰囲気の変化によって発色が大きく左右される難易度の高い釉薬であり、均一な透明感と深みを持つターコイズブルーを発色させるには完璧な調合と高度な焼成技術が求められます。本作では、全体に美しいガラス質のトルコ青釉が施され、無数の繊細な貫入が光を反射させています。釉下には、イスタンブールやオリエントの伝統装飾に造詣の深い作家ならではの力強い黒彩による植物文様や幾何学文様が、盃の外側から内側の見込みに至るまで精密かつ動的に描かれています。高台部分には朱泥のような素地の赤土が力強く露出しており、高台内には作家の刻印である「賢」の印が刻まれ、素朴な土肌と鮮やかなトルコ青、黒彩のコントラストが作品の格調を高めています。
この極めて高い美術史的価値と異国情調を兼ね備えた高杯型の盃を、熟成された古酒やプレミアムウイスキー、大吟醸などを嗜むための至高のジャパニーズコウゲイ酒器としてご提案いたします。手に心地よく収まる高台構造と、内側に注がれたお酒の琥珀色や透明感が鮮やかなトルコ青と黒彩の幾何学文様に映え、日常のひとときを最高峰のアートに触れる特別な空間へと昇華させます。加藤賢司は海外での教育活動や国際的な交流事業に多大な時間を費やしたため、精緻な手仕事によって制作された単体の盃作品の絶対数は非常に限られています。本作は、蓋表に「トルコ青 盃」「賢司」と直筆で墨書され朱印が押された共箱と、印入りの共布が完備された極めて希少なコンディションの逸品です。
- 作者:加藤 賢司(かとう けんじ、1933年-2008年)
- 作者の代表的な活動歴:[1956年] 京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)卒業、富本憲吉・近藤悠三・藤本能道に師事、[1968年] オハイオ州立大学芸術学部陶芸科講師、[1971年] 日本政府派遣客員教授としてトルコ・イスタンブール高等美術工芸学校に赴任、[1976年] 国際交流基金陶芸文化使節、[1986年] トルコ政府よりオスマン・ハムディ芸術賞受章、[1995年] 岐阜県芸術文化顕彰受章、[1997年] アナドール大学(トルコ)客員教授、日本工芸会正会員、国際陶芸アカデミー会員、美濃陶芸協会参与
- 作品収蔵実績:岐阜県美術館、愛知県陶磁美術館、など
- 制作時期:1970年代-1980年代(推定、トルコ赴任以降の最盛期作品)
- 商品状態:非常に良い(欠けなし、割れなし、古美術・工芸品特有の経年による風合いを除く)
- 付属品:専用共箱(蓋表に「トルコ青 盃」「賢司」の墨書および朱印あり)、落款入り共布あり
- 材質:陶器(トルコ青釉・黒彩・赤土素地・貫入)
- 寸法:高さ 約 5.3cm、経口 約 5.3 cm
- 注意:当店が提供する商品は生産時期が古い歴史的工芸品であり、すべて古美術・骨董品として掲載しています。経年による微細な変化がある場合がありますので、古美術の本質をご理解およびご確認の上で購入をご検討ください。
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