音羽山窯 三世 澤村 陶哉 作 滋賀日野穴窯焼成 灰被り無釉焼締酒杯 和のフリーカップ #296
音羽山窯 三世 澤村 陶哉 作 滋賀日野穴窯焼成 灰被り無釉焼締酒杯 和のフリーカップ #296
1951年に京都府京都市に生まれた音羽山窯の三世澤村陶哉(さんせい さわむら とうさい)による、薪窯の炎と灰が織りなす灰被り無釉焼締酒杯です。澤村陶哉家は大正8年(1919年)に京都市東山区清水の音羽山麓にて初代が創窯した京焼の名門であり、二代陶哉(1918年生まれ)は京都市立絵画専門学校日本画科および国立陶器試験所で学び、国の技術保存作家に指定されました。三世陶哉は父である二代に師事し、1970年より10年間にわたり五条坂共同登り窯にて過酷な窯焚きと作陶技術を修得したのち、1995年に三世陶哉を襲名しました。2004年には滋賀県日野町に登り窯と穴窯を備えた臥龍窯を築窯し、伝統的な京焼の技法に加え、穴窯による無釉焼締と自然釉の探求を重ねています。当店では、伝統的な京焼の格式と自然の炎の美が融合したこの作品を、日本の伝統的な酒器としてはもちろんのこと、琥珀色の古酒や熟成ウイスキーの豊かな香りと旨味を静かに味わうヴィンテージ・フリーカップ(和のショットグラス)として世界へご提案いたします。
本作の細部を鑑賞すると、三世陶哉が滋賀日野の穴窯焼成によって体現した灰被り(はいかぶり)の真髄が明確に表れています。高さ約6.5cm、口径約5.5–6.5cmの朝顔形に緩やかに開いた筒形のフォルムの表面には、数日間にわたる連続薪焚き焼成中に窯内で舞い散った松灰が作品に降りかかり、高温で溶融して生じた黄緑色から黄褐色の自然釉(灰被り)が濃密に付着しています。灰が被った側面はガラス質の光沢を帯びる一方で、反対側の胴部や裾部には薪の炎と煤が直接触れることで生じた黒褐色や紫褐色の重厚な焦げ肌と火肌が表出しており、無釉焼締ならではの劇的な明暗の景観を構築しています。見込み(器の内側)から唇を当てる口縁部に至るまで土の素朴なぬくもりと自然釉の滑らかな手触りが広がり、高台裏には作家の印銘である陶哉の楕円印が押印されています。
制作時期につきましては、三世陶哉が2004年に滋賀県日野町に穴窯(臥龍窯)を築窯し、穴窯焼成による無釉焼締および灰被り作品の制作・発表を本格化させた2004年(平成16年)から2020年代頃の真作と特定されます。作品本体には割れや欠けがなく、自然釉の発色や焦げ肌の風合い、素地の状態ともに非常に良好なコンディションを保っています。蓋表に作家直筆で「灰被り 酒杯」と墨書され落款が捺され、蓋裏に「音羽山窯 陶哉」の署名と朱印が捺された専用の共箱、ならびに朱印入りの共布が付属する完全なコンディションの逸品です。
- 作者: 三世 澤村 陶哉(さんせい さわむら とうさい、1951年-)
- 作者の代表的な活動歴: [1970年] 五条坂共同登り窯にて10年間修行、[1995年] 三世澤村陶哉を襲名、[2004年] 滋賀県日野町に登り窯・穴窯(臥龍窯)を築窯し焼締陶の作陶を開始、高島屋等にて定期的に個展開催
- 制作年代: 2004年–2020年代頃
- 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
- 付属品: 専用共箱、共布 あり
- 材質: 陶器(京焼・灰被り無釉焼締・自然釉・刻銘)
- 寸法: 高さ 約 6.5 cm、口径 約 5.5–6.5 cm
- 注意: 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。
受取状況を読み込めませんでした
低在庫:残り1個
詳細を表示する
