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瀬戸市指定無形文化財保持者 鈴木 八郎 作 太子窯 灰釉斜櫛目流し文茶盃 御題『旅』、ロックグラス型酒器 # #310

瀬戸市指定無形文化財保持者 鈴木 八郎 作 太子窯 灰釉斜櫛目流し文茶盃 御題『旅』、ロックグラス型酒器 # #310

通常価格 ¥65,000 JPY
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大正から平成にかけて瀬戸焼の伝統と革新を追求し、瀬戸市指定無形文化財「陶芸 灰釉技法」保持者に認定された太子窯の鈴木八郎(1915年-2005年)による灰釉茶盃です。鈴木八郎は近代工芸の巨匠である藤井達吉に師事して図案と工芸思想を修得し、亀井清市のもとで修業を積んだ後、1944年から1945年にかけて陶芸研究のため満州へ渡航し中国古代陶磁を深く研究しました。戦後は文展および日展にて通算13回の入選を果たし、日本伝統工芸展への入選や米国メトロポリタン美術館への出陳をはじめ、愛知県美術館、愛知県陶磁美術館、一宮市博物館、瀬戸市などに作品が収蔵・永年保存されるなど、瀬戸陶芸界を代表する名匠として高い評価を獲得しました。

本作は共箱の蓋表に「御題 旅 茶盃」と作家直筆で墨書された特注作品であり、鈴木八郎の代名詞である灰釉技法と穴窯焼成による自然の窯変が見事に調和した一品です。器身の上半部には柔らかな質感を持つ灰白色の釉薬が施され、微細な貫入が美しい表情を見せています。胴部下半から高台脇にかけては、熟練のヘラ裁きによる斜めの櫛目文様が全周に刻まれており、そこに穴窯の炎と薪灰がもたらした濃密な深緑色の灰釉が流れ落ちて溜まっています。高台付近には素朴で力強い生の土肌が露出し、その境目には滴り落ちて凝固したガラス質の釉垂れが鮮明に表れています。植物灰の調合と高窯温での還元焼成、そして彫りの凹凸に釉薬を誘導する高度な技術が凝縮されており、古瀬戸の意匠研究と穴窯焼成の成果が遺憾なく発揮されています。

この歴史的価値と端正な筒型の造形を備えた作品を、現代のライフスタイルにおいて氷を浮かべて楽しむ古酒やプレミアムウイスキー、焼酎などを味わうための極上のジャパニーズコウゲイ酒器(ロックグラス)としてご提案いたします。手に触れる削りの凹凸と、お酒を注いだ際に深緑の灰釉と透明な酒液が織りなす彩りは、日常のひとときを最高峰のアートに触れる特別な時間へと昇華させます。1975年以降に精力的に行われた穴窯作陶展の時期に手掛けられた本作は、付属する作歴栞の記載から、著書出版や作品の瀬戸市永年保存選定が行われた時期にあたる1980年から1982年にかけて制作された真作と特定されます。作家直筆の銘と御題の墨書・朱印が入った専用の共箱と当時の作歴栞が揃った完全なコンディションの逸品です。

  • 作者:鈴木 八郎(すずき はちろう、太子窯・蕪自庵、1915年-2005年)
  • 作者の代表的な活動歴:藤井達吉・亀井清市に師事、1944年-1945年 陶芸研究のため満州渡航、文展・日展13回入選、日本伝統工芸展入選、全国陶芸展東陶奨励賞・東陶会長賞、米国メトロポリタン美術館出陳、1975年より穴窯作陶展開催、1980年 著書『古瀬戸文様手控帖』出版、1981年 『羊歯文様大鉢』が瀬戸市永年保存作品に選定、2003年 瀬戸市指定無形文化財「陶芸 灰釉技法」保持者認定
  • 作品収蔵実績:愛知県美術館、愛知県陶磁美術館、一宮市博物館、碧南市藤井達吉現代美術館、瀬戸市
  • 制作時期:1980年–1982年
  • 商品状態:非常に良い(欠けなし、割れなし、古美術・工芸品特有の経年による風合いを除く)
  • 付属品:専用共箱(蓋表に「御題 旅 茶盃」「八郎作」の墨書および朱印あり)、作歴栞あり
  • 材質:陶器(灰釉・穴窯焼成・斜櫛目文・流し釉・素地露出高台)
  • 寸法:高さ 約 10.0 cm、口径 約 10.5 cm
  • 注意:当店が提供する商品は生産時期が古い歴史的工芸品であり、すべて古美術・骨董品として掲載しています。経年による微細な変化がある場合がありますので、古美術の本質をご理解およびご確認の上で購入をご検討ください。

低在庫:残り1個

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