福岡市無形文化財保持者 筑前黒田藩御用窯 十四代 亀井 味楽 作 高取斑釉流し夫婦湯呑 一対 和のペアフリーカップ 酒器 #314
福岡市無形文化財保持者 筑前黒田藩御用窯 十四代 亀井 味楽 作 高取斑釉流し夫婦湯呑 一対 和のペアフリーカップ 酒器 #314
1931年に福岡県に生まれ、2014年に没した福岡市無形文化財保持者、十四代 亀井味楽(かめい みらく)による伝統工芸高取焼の夫婦湯呑一対作品です。高取焼は慶長11年(1606年)に筑前黒田藩主の黒田如水・長政親子が朝鮮より連れ帰った八山(八蔵)によって開窯され、小堀遠州の指導のもと遠州七窯の筆頭として綺麗さびの格式を確立した伝統窯です。十四代味楽は、1944年に農商務省より技術保存者として認定された父・十三代味楽に師事して高取焼の秘伝釉薬と高度な薄造り技術を修得し、1964年に十四代を襲名しました。昭和50年(1975年)には無形文化財工芸技術保持者に指定され、代表作が北九州市民芸資料館に収蔵されたほか、三笠宮妃殿下が味楽窯へ御来窯されるなど高い名声を得ました。当店では、伝統の格式とモダンな造形美が融合したこの一対作品を、普段使いのお茶器としてはもちろんのこと、琥珀色の古酒や熟成ウイスキーの豊かな旨味を静かに味わうヴィンテージ・ペアフリーカップ(和のロックグラス)として世界へご提案いたします。
本作の細部を鑑賞すると、十四代味楽が得意とした多色釉薬の二重掛け・流し掛けの技術と、極めて精緻な成形技法が見事なコントラストを描いています。大きい方で高さ約7.7cm、口径約6.3cmの手に心地よく収まる筒形フォルムの表面には、赤褐色の鉄釉素地の上から黄釉やモミガラ釉、ふらし釉が幾重にも施されており、窯内の熱変動と化学反応によって幾何学的な斑紋やドリップ(流し掛け)の美しい模様が創出されています。一方は横輪線に沿って整然と斑点が並び、もう一方は縦方向に黄釉が伝い流れて力強い網目状の景色を形成しており、対でありながらそれぞれ異なる天然の表情を見せています。口縁部には乳白のふらし釉が帯状にかかり、高台裏に至るまで精巧な斑釉の文様が隙間なく施され、高台中央には作家の印銘が刻印されています。
制作時期につきましては、付属する高取焼略考の栞に昭和50年(1975年)10月の無形文化財工芸技術保持者指定記念図録『茶陶高取』の出版、北九州市民芸資料館への作品収蔵、および三笠宮妃殿下の御来窯実績が記載されていることを確かな手掛かりとして、無形文化財指定直後で作風が最高潮を迎えていた1975年から1985年頃の真作と特定されます。作品本体には割れや欠けがなく、釉薬の光沢や質感ともに極めて良好なコンディションを保っています。蓋表に作家直筆で「高取 夫婦湯呑」と墨書され「味楽作」の落款と朱印が捺された専用の共箱、ならびに略考栞が付属する完全なコンディションの一対作品です。
- 作者: 十四代 亀井 味楽(かめい みらく、1931年-2014年)
- 作者の代表的な活動歴: [1944年] 父・十三代味楽(農商務省技術保存者)に師事、[1964年] 十四代亀井味楽を襲名、[1975年] 福岡市無形文化財保持者に認定、三笠宮妃殿下御来窯、日本工芸会正会員
- 作品収蔵実績: 北九州市民芸資料館、福岡市市民資料館 等
- 制作年代: 1975年–1985年頃 (推定)
- 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
- 付属品: 専用共箱、栞 あり
- 材質: 陶器(高取焼・多色流し釉・刻銘)
- 寸法: (大)高さ 約 7.7 cm、口径 約 6.3 cm(一対)
- 注意: 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。
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