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石川県無形文化財 日展特選作家 松本佐一 作 金彩緑彩黒絵象嵌風 ぐい呑 平盃 和のショットグラス #317

石川県無形文化財 日展特選作家 松本佐一 作 金彩緑彩黒絵象嵌風 ぐい呑 平盃 和のショットグラス #317

通常価格 ¥15,000 JPY
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1930年に石川県金沢市に生まれ、2021年に91歳で逝去した石川県指定九谷焼無形文化財保持者であり日展特選受賞作家、松本佐一(まつもと さいち)による金彩緑彩手描き平盃作品です。名門松屋窯の系譜を引き、金沢美術工芸専門学校および国立陶磁試験所で学んだ松本佐一は、伝統的な九谷焼の五彩の枠を超え、金彩や銀彩にグラフィックな象徴文様を融合させたモダン九谷の第一人者として高い評価を確立しました。日中国交正常化の際における首相みやげ品の盃や赤坂迎賓館の調度品謹製を命じられ、日展にて2度の特選を受賞するなど国家的な栄誉を担った巨匠です。高さ約3cm、口径約8cmという外側に優美に開く浅型の平盃フォルムを持つ本作は、清酒や冷酒を嗜む伝統的なぐい呑としてはもちろんのこと、琥珀色の古酒や熟成ウイスキーをストレートで静かに愉しむヴィンテージ・ショットグラス(和の酒器)として高い実用性と圧倒的な鑑賞価値を備えています。

本作の細部を鑑賞すると、松本佐一の代名詞である金彩と透明釉の高度な融合、そして象徴的なグラフィック意匠が鮮明に表れています。見込み(器の内側)には、輝かしい金彩の下地の上に鮮烈で透明感のあるエメラルドグリーンの緑彩釉が重ねられており、光を受けることで器の底部から金属的な輝きが湧き上がるような幻想的な視覚効果を生み出しています。その上には黒の上絵具によって、疾走する四つ足の動物や、幾何学的な柵、樹木や鳥を思わせる抽象的な文様が伸びやかな筆致で描かれており、古代壁画やプリミティブアートを想起させるモダンな美学を構築しています。一方で器の外側面には鮮やかな濃青色の釉薬が施され、高台内の白磁素地には松本佐一の真作であることを示す赤絵の自筆銘「佐一」が明確に書き込まれています。

制作時期につきましては、1977年の第9回日展特選受賞(銀彩祈求)から1988年の第20回日展特選受賞(金彩扁壺)に至る、作風が成熟しモダン九谷の第一人者として最も油の乗っていた全盛期にあたる1970年代後半から1980年代(昭和50年代–昭和60年代)の真作と特定されます。作品本体には割れや欠けがなく、金彩や緑彩の発色、黒絵の定着状態ともに非常に良好なコンディションを保っています。蓋表に作品名が墨書され、蓋裏を作家自らが書き落款を捺した専用の共箱、包布、ならびに略歴が記された栞が付属する完全なコンディションの逸品です。

  • 作者: 松本 佐一(まつもと さいち、1930年-2021年)
  • 作者の代表的な活動歴: [1950年] 金沢美術工芸専門学校陶磁科卒業、[1952年] 日展初入選(作品が東京都買上げ)、[1972年] 日中国交正常化「日中友好首相みやげ品(盃)」謹製、[1974年] 赤坂迎賓館調度品謹製、[1977年・1988年] 日展特選受賞、[1999年] 石川県九谷焼無形文化財資格保持者に認定
  • 作品収蔵実績: 東京都、金沢市、地方自治体、各美術館 等 
  • 制作年代: 1970年代後半–1980年代(推定)
  • 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品: なし
  • 材質: 磁器(金彩緑彩・黒上絵・銘刻)
  • 寸法: 高さ 約 3.0 cm、口径 約 8.0 cm
  • 注意: 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。

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