信楽焼 白釉長石貫入流し釉 麦酒杯 ビアカップ 筒型フリーカップ 酒器 #330
信楽焼 白釉長石貫入流し釉 麦酒杯 ビアカップ 筒型フリーカップ 酒器 #330
日本六古窯の一つに数えられる滋賀県甲賀市信楽の伝統技法と素朴な土味が際立つ、作者不明の信楽焼筒型フリーカップ3客セット作品です。口径約6.4cm-6.5cm、高さ約9.7-9.9cmという手になじむ絶妙な縦長サイズに成形されており、手作業によるわずかな歪みやたわみが器体に独特の陰影と温かみを与えています。当店では、日々の茶器としてはもちろんのこと、素焼きに近い釉肌と微細な表面の凹凸がきめ細やかでクリーミーな泡立ちを生み出す極上の和のビアカップ(麦酒杯・ビール呑)として、さらには大きめの氷を浮かべて琥珀色の古酒や熟成ウイスキー、本格焼酎の芳醇な香りと味わいを静かに嗜むジャパニーズコウゲイの多用途なフリーカップ(酒器)として世界へご提案いたします。
本作の細部を鑑賞いたしますと、信楽焼特有の珪砂や長石粒を豊富に含む粗い陶土の風合いと、たっぷりと施された乳白色の長石釉(白釉)が織りなす力強い表情が明確に現れています。器体全体を包み込む長石釉は、高温焼成によって垂れ流れる「流し釉」の動的な景色を形成しており、釉膜の全面には細密な貫入(かんにゅう)がびっしりと走っています。さらに、陶土に含まれる鉄分が焼き締めによって表面に吹き出した茶褐色の鉄点や黒点、長石粒が熔融・露出して現れる微細な石ハゼの質感が、器の外側から内底に至るまで豊かに広がり、作意を超えた自然の景色を構築しています。底部近くから高台(畳付)にかけては不規則な削り出し(フリル状の波状削り)が施されており、高台裏の無釉素地からは信楽特有の素朴な土肌と長石の溶け跡が見て取れます。3客それぞれで長石釉の垂れ方や鉄点の現れ方が異なり、手仕事の一点物としての鑑賞価値を高めています。適度な厚みを持つ陶壁は保冷性・保温性にも優れ、ビールを注いだ際の上質な泡持ちと手に伝わる心地よい温度感を双方で愉しむことができます。
制作時期につきましては不明ですが、1980年代半ばから2000年代初頭にかけて制作っされた作品の可能性があります。この時期は日本の現代工芸陶芸において、ビールや焼酎、古酒を愉しむビアカップやフリーカップ、タンブラーの造形が非常に盛んになり、伝統的な薪窯技法や長石釉の流しをモダンな生活陶芸へと昇華させる作風が定着した時代です。高台脇の動的な削り出し手法や貫入・流し釉の表現もこの年代の現代信楽クラフトの特徴を色濃く反映しています。作者を示す刻印や共箱等の付属品はありませんが、作品本体には割れや欠けがなく、釉薬の発色や質感ともに大変良好なコンディションを保っています。
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作者:不明(信楽焼現代陶芸作家・窯元)
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制作年代:1985年–2005年頃(推定)
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商品状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
- 付属品:なし(本体3客のみ)
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材質:陶器(信楽焼・手削り・長石釉・貫入・流し釉)
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寸法:口径 約 64–65 mm、高さ 約 97–99 mm(3客それぞれに微小な個体差あり)
- 注意:当店が提供する商品は生産時期が古いものであり、すべて中古品として掲載しています。経年による微細な風合いの変化等がある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。
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