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メトロポリタン美術館収蔵作家 日本陶磁協会賞受賞 松井 康陽 作 椋灰釉練上湯呑 一対 和のロックグラス #342

メトロポリタン美術館収蔵作家 日本陶磁協会賞受賞 松井 康陽 作 椋灰釉練上湯呑 一対 和のロックグラス #342

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重要無形文化財「練上手」保持者(人間国宝)である父・松井康成氏を師とし、筑波大学芸術専門学群にて培った現代的な構成学の視点と緻密な物理的計算によって練上げ技法を新たな芸術的領域へと高めた陶芸家、松井康陽(まつい こうよう、1962-)氏による椋灰釉練上湯呑の一対です。松井康陽氏は1985年に大学を卒業後、父のもとで松井家秘伝の粘土配合と高度な組み上げ技術を修得し、1991年の第38回日本伝統工芸展奨励賞受賞や2002年の日本陶磁協会賞受賞など、日本の現代陶芸界において確固たる地位を確立しました。その作品はアメリカのメトロポリタン美術館やイギリスのビクトリア&アルバート美術館、東京国立近代美術館などに公的収蔵されています。当店では、この人類の執念と科学的知見が結晶化した手仕事の至高品を、煎茶を嗜む伝統的な茶器としてのみならず、琥珀色の古酒やジャパニーズウイスキーを大きめの氷とともに静かに味わうヴィンテージ・ロックグラス(和のペアフリーカップ)として世界へご提案いたします。

本作の細部を鑑賞すると、松井康陽氏が誇る高度な「積層練上げ」と、植物灰を用いた「椋灰釉(むくのきはいゆう)」の融合美が器の全面に明確に表れています。青、水色、深緑、黒、そして清涼な白という異なる色彩の粘土シートをミリ単位で幾重にも積み重ね、再構成して組み上げることで、流動する大気や青い流氷、あるいは地球のダイナミックな層を閉じめたかのような抽象的かつ構築的な模様が創出されています。練上げ技法は表面の絵付けとは異なり、粘土そのものが三次元的に組み上げられているため、見込み(器の内側)から底部の高台に至るまで模様が一貫して貫通しています。色彩ごとに異なる収縮率を数学的な精度で一致させ、高温焼成時のひび割れや剥離を防ぐ技術はまさに物理的な奇跡と言えます。その上から施された椋灰釉は、鮮やかな練上げの層を柔らかく包み込み、光の屈折とともに深い奥行きと静謐なマット感を与えています。

制作時期につきましては、1991年の日本伝統工芸展奨励賞受賞および2002年の日本陶磁協会賞受賞を経て、積層練上げの幾何学構成と椋灰釉の組み合わせによる独自の表現様式が熟練期を迎えた2000年代(2000年–2010年頃)に制作された真作と特定されます。作品本体には欠けや割れがなく、非常に美しいコンディションを保っています。蓋表に「椋灰釉練上湯呑 一対」と墨書され落款が捺された専用の共箱、作家印入りの共布、栞が付属する完全なコンディションの逸品です。

  • 作者: 松井 康陽(まつい こうよう、1962-) 
  • 作者の代表的な活動歴: [1985年] 筑波大学芸術専門学群卒業後、父・松井康成(人間国宝)に師事、[1991年] 第38回日本伝統工芸展 奨励賞受賞、[2002年] 日本陶磁協会賞受賞、[2005年] 第33回伝統工芸新作展 奨励賞受賞
    作品収蔵実績: メトロポリタン美術館、ビクトリア&アルバート美術館、東京国立近代美術館、茨城県陶芸美術館、スミス・カレッジ美術館など
  • 製作年代: 2000年代(2000年–2010年頃)
  • 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品: 専用共箱、共布 あり 
  • 材質: 陶磁器(練上げ・椋灰釉・印銘) 
  • 寸法: 高さ 約 8.2 cm、口径 約 8.0 cm(一対)
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作家の系譜と関連情報

松井康陽氏(1962–)

師事した作家
  • 父・松井康成氏(1927–2003)

師弟・家族の関係は、当店の商品説明とその資料に記載のある範囲で掲載しています。生没年は確認できたもののみ記載しています。