広島県重要無形文化財 錦練上手保持者 内田 泰秀 作 表裏貫通錦練上手 抹茶碗 1971年作陶 和のロックグラス 陶器茶碗 #367
広島県重要無形文化財 錦練上手保持者 内田 泰秀 作 表裏貫通錦練上手 抹茶碗 1971年作陶 和のロックグラス 陶器茶碗 #367
1893年に生まれ、104歳という驚異的な長寿のなかで妥協なき作陶を貫き、1997年に没した三次焼の巨匠、内田泰秀(うちだ やすひで)による「表裏貫通錦練上手(ひょうりかんつうにしきねりあげ)」の抹茶碗作品です。内田泰秀は1952年に三越日本橋本店にて個展を開催して大きな注目を集めた後、1960年代にはフランスの国立セーブル製陶所(Manufacture nationale de Sèvres)へ渡り、西洋磁器の高度な色彩調合技術や焼成の化学的理論を習得しました。1965年に三次市無形文化財、1970年の大阪万博(EXPO'70)への作品展示を経て、1973年には広島県重要無形文化財「錦練上手」の保持者として認定された現代練り込み陶芸の最高峰の巨匠です。当店では、日本の伝統美と西洋の色彩技術が融合した本作を、格調高い茶器としてはもちろんのこと、大ぶりの氷を浮かべて琥珀色の古酒や熟成ウイスキー、本格焼酎を贅沢に嗜む和のラグジュアリー・ロックグラス(大ぶりフリーカップ)として世界へご提案いたします。
本作の細部を鑑賞いたしますと、内田泰秀の代名詞であり日本陶芸界でも屈指の難易度を誇る「表裏貫通錦練上手」の真髄が明確に表れています。一般的な上絵付とは異なり、異なる色に調合した粘土(色土)を精密に重ね合わせて文様を築く練り上げ技法ですが、顔料の異なる色土は乾燥・焼成時の収縮率が微妙に異なるため、わずかな誤差が焼成時の割れや歪みに直結する極めて歩留まりの低い技法です。本作では白と落ち着いた青灰色の色土がまるで高級な絹織物(錦)や絹の地層を思わせる繊細な流動波状文様として立体的に構成されています。器の外側と内側(見込み)を照合すると、文様の筋が表から裏へと寸分違わず完全に貫通している「表裏貫通」の構造が見事にあらわれています。さらに器の胴部表面を精査すると、色土の縞模様の上に作家自身の手によって「泰秀」の刻印(彫銘)が明確に刻み込まれており、本物の真作であることを雄弁に物語っています。
制作時期につきましては、作品に付属する専用共箱の蓋裏に作家直筆で「昭和四拾六年四月拾八日 作(1971年4月18日)」と明確な年月日が墨書されていることを決定的な根拠として、1971年(昭和46年)4月18日に制作された真作と特定されます。この時期は1970年の大阪万博展示を経て、1973年の広島県重要無形文化財指定を直前に控えた内田泰秀の技術・作風ともに最高峰の円熟期にあたります。作品本体には割れや欠けがなく、多色土の鮮やかなコントラストや釉肌の質ともに非常に良好なコンディションを保っています。蓋表に「錦練上手 茶碗」、蓋裏に「昭和四拾六年四月拾八日作 泰秀」と墨書され落款が捺された専用共箱、および落款入りの専用布が付属する完全なコンディションの逸品です。
- 作者: 内田 泰秀(うちだ やすひで、1893年–1997年、広島県重要無形文化財保持者)
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作者の代表的な活動歴: [1952年] 三越日本橋本店にて「内田泰秀氏錦練上手作陶展」開催、[1960年代] フランス国立セーブル製陶所にて色彩・磁器技術を習得、[1965年] 三次市無形文化財指定、[1970年] 大阪万博(EXPO'70)にて作品展示、[1973年] 広島県重要無形文化財「錦練上手」保持者認定
作品収蔵実績: 広島県立美術館、三次市公的コレクション(三次市歴史民俗資料館等)、国内外数寄者コレクション 等 - 制作年代: 1971年(昭和46年)4月18日(確実な制作年月日記録あり)
- 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
- 付属品: 専用共箱、落款入り専用布 あり
- 材質: 陶磁器(三次焼・表裏貫通錦練上手・色土練り込み・刻印サインあり)
- 寸法: 高さ 約 7.5 cm-8.0 cm、口径 約 12.5 cm-13.0 cm
- 注意: 当店が提供する商品は生産時期が古いものであり、すべて中古品として掲載しています。経年による微細な風合いの変化等がある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。
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