伊万里 渚窯 高木 和安 作 縄文刻文窯変茶盌 抹茶碗 酒器 原始美術 和のロックグラス #392
伊万里 渚窯 高木 和安 作 縄文刻文窯変茶盌 抹茶碗 酒器 原始美術 和のロックグラス #392
佐賀県伊万里市の腰岳中腹に渚窯を構え、さや鉢焼成の理論化と古代縄文の美意識を現代陶芸へ昇華させた第一人者として知られる陶芸家、高木和安氏(1944-)による「縄文刻文窯変茶盌」です。1970年に渚窯を開窯して以来、現代工芸展での受賞や1989年の日本新工芸展佐賀県知事賞受賞などを経て、1992年以降は公募展を離れて自窯での一品制作へ傾倒した高木和安氏は、2005年には専門技法書である『はじめての電気窯焼成 日本の陶磁器をさや鉢焼成する』を著するなど、土と炎の自然現象を高度な技術で制御する焼成法において確固たる評価を確立しました。元来は格調高い抹茶碗として造形された本作ですが、当店では一服の茶を嗜む茶器としてはもちろんのこと、豊かな碗形と深遠な見込みを活かし、大きめの氷を浮かべて琥珀色の古酒や熟成ウイスキー、本格焼酎を静かに嗜むラグジュアリーな和のロックグラス(酒器)としても世界へご提案いたします。
本作の細部を鑑賞いたしますと、高木和安氏の代表的意匠である古代縄文文様を想起させる精緻な刻文と、密閉容器内で薪や炭、有機物を還元焼き締めするさや鉢焼成および窖窯焼成特有のドラマチックな窯変が見事に結実しています。黒褐色から鉄錆色へと移ろう重厚な外側の素地には、太陽や幾何学的な格子・波状の文様が手削りによって深々と刻み込まれており、無釉焼締め調の素朴な質感と立体的な彫刻意匠が強烈な存在感を放っています。一方、器の内側(見込み)に目を向けると、黄色、褐色、緑釉が複雑に流動して層をなす極めて豊かな釉調が現れており、注がれた酒や茶に神秘的な深みを与えます。高台脇には作家の確かな手による「渚」「和安」の刻印銘が二段で明瞭に押印されており、底面の素地肌とともに作意と真作であることを証明しています。
制作時期につきましては、1991年に渚窯へ本格的な窖窯を築窯し、さや鉢焼成と縄文刻文の表現手法が円熟期を迎えて2005年の著書刊行へと至る全盛期にあたる1995年から2005年頃の作品と推定します。公募展無所属となった後に制作された量産を許さない一品制作の逸品であり、極めて高い希少価値を有しています。作品本体には割れや欠けなどのダメージはなく、彫刻文様の発色や見込みの釉調ともに非常に優れたコンディションを保っています。箱蓋表に独創的な書体で「茶盌」、箱蓋裏に「渚窯」「和安」と墨書され落款が捺された専用の桐共箱が付属する完全なコンディションの作品です。
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作者: 高木 和安(たかぎ かずやす、1944- )
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作者の代表的な活動歴: [1970年] 佐賀県伊万里市に「渚窯」を開窯、[1989年] 日本新工芸展にて佐賀県知事賞を受賞、[1991年] 渚窯に本格的な窖窯を築窯、[1992年] 現代工芸展受賞を経て公募展無所属へ移行、[1998年] 敬徳高等学校陶芸講師に就任、[2005年] 専門技法書『はじめての電気窯焼成 日本の陶磁器をさや鉢焼成する』(誠文堂新光社)を執筆・刊行
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制作年代: 1995年–2005年頃(推定)
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商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
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付属品: 専用共箱 あり
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材質: 陶器(伊万里焼・渚窯・さや鉢焼成・縄文刻文・刻印あり)
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寸法: 高さ 約 8.0 cm、口径 約 13.6 cm
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