石井 康治 作 手吹きサテン硝子 流彩マーブル文 和のロックグラス 酒器 #413
石井 康治 作 手吹きサテン硝子 流彩マーブル文 和のロックグラス 酒器 #413
1971年に東京藝術大学美術学部工芸科(鍛金専攻)を卒業し、東洋ガラス株式会社を経て1977年に独立、1989年に株式会社石井グラススタジオを設立した日本の現代ガラス工芸界の名匠、石井康治氏(1946-1996)による手吹き硝子のロックグラスです。宙吹き技法と鍛金で培った立体造形感覚を融合させ、光と風や日本の自然美をテーマに独自のガラス表現を確立した同氏は、1979年に「ジャパンニューフェイスⅡ」出品作が秩父宮妃殿下のお買い上げとなったほか、1985年には三和酒類「いいちこ」シルエットボトルのデザインでジャパンパッケージデザインコンペティション特別賞を受賞、同年の西武工芸大賞展特別賞を受賞し、1994年には箱根・成川美術館にて「光と風のシンフォニー GLASS石井康治」展を開催するなど華々しい足跡を残しました。手に心地よく馴染む重厚なフォルムと、風や水の流れを思わせる美しいマーブル文様を持つ本作は、大きめの氷を浮かべて琥珀色の古酒や熟成ウイスキー、本格焼酎を静かに注ぎ、流れる色彩のグラデーションとともに愉しむラグジュアリーな和のロックグラス(酒器)として世界へご提案いたします。
本作には、石井康治氏が追及した「光と風」「日本の大自然の表情」を映し出す高度な宙吹き技法と、色彩豊かな流彩マーブル文様の意匠が余すところなく表れています。しっとりとした柔らかな触感を持つサテン(フロスト)ガラスの素地に、スカイブルー、エメラルドグリーン、乳白色、淡いパープルが優美に溶け合い、まるで澄み切った清流の揺らめきや空を渡る風の軌跡のような美しいグラデーションを形成しています。膨張係数の異なる複数の色ガラスを精密な温度制御のもとで熱着・成形し、表面全体に均一なマット加工を施すプロセスは、高度な熟練と高い技術的難易度を誇ります。底面(台座部)には深みのあるインディゴブルーの肉厚なサテンガラスが配されており、注がれた液体や光を透過させることで、内側から立ち上る流線の模様に神秘的な奥行きを与えます。底部裏面には作家手彫りによる「Koji」のサインが刻まれています。
制作時期につきましては、1989年の株式会社石井グラススタジオ設立から、1991年の青森工房開設を経て1996年に50歳で急逝するまでの全盛期(1989年–1996年、1980年代末–1990年代半ば)に制作された作品であると推定します。1977年の独立から急逝に至るまでの作家活動期間が約20年間と短く、同氏の手作業によって生み出された手吹き硝子の一点物は市場での流通量が限定的であり、大変高い希少価値を誇ります。作品本体には割れや欠けなどのダメージはなく、サテン地の表面仕上げやマーブル文様の発色ともに優れたコンディションを保っています。箱蓋表に「手吹き硝子 康治」の銘と朱印が捺された専用箱が付属する作品です。
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作者: 石井 康治(ひらがな:いしい こうじ、1946-1996)
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作者の代表的な活動歴: [1979年] 「ジャパンニューフェイスⅡ」にて出品作が秩父宮妃殿下のお買い上げ、[1985年] 三和酒類「いいちこ」シルエットボトルをデザインしジャパンパッケージデザインコンペティション特別賞を受賞、[1985年] 「西武工芸大賞展」にて特別賞を受賞、[1989年] 株式会社石井グラススタジオ設立、[1991年] 石井グラススタジオ青森工房開設、[1994年] 箱根・成川美術館にて「光と風のシンフォニー GLASS石井康治」展を開催
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作品収蔵実績: 東京国立近代美術館(現・国立工芸館)、青森県立美術館、千葉県立美術館、富山市ガラス美術館、飛騨高山美術館、成川美術館(箱根・芦ノ湖)
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制作年代: 1989年–1996年(1980年代末–1990年代半ば、推定)
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商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
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付属品: 専用箱あり
材質: 手吹き硝子(サテン仕上げ、多層色硝子溶着)
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寸法: 高さ 約 8.0 cm、口径 約 8.5 cm
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