ファエンツァ国際現代陶芸展入選 日本伝統工芸展入選 ドイツ・ダイデスハイム現代陶芸美術館 作品買上げ 益子焼 風窯 川尻 浩史 作 ぐい呑 共箱 栞付 和のショットグラス #427
ファエンツァ国際現代陶芸展入選 日本伝統工芸展入選 ドイツ・ダイデスハイム現代陶芸美術館 作品買上げ 益子焼 風窯 川尻 浩史 作 ぐい呑 共箱 栞付 和のショットグラス #427
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益子焼の陶芸家、川尻浩史(かわじり ひろし)のぐい呑です。白い釉の器面に、黒と飴色の釉が大きく掛け重ねられ、胴の数か所には指で押し込んだような凹みが付けられています。共箱の蓋には「ぐい呑」の箱書きと「浩史」の署名・朱印があり、作家の陶歴を記した栞が添えられています。当店では、オールドボトルのウイスキーや長く熟成させた古酒をストレートで少しずつ味わう、和のショットグラスとしてご提案します。
川尻浩史は昭和21年(1946年)に北海道妹背牛町に生まれ、昭和42年(1967年)に栃木県益子町の須藤窯に入って修業したのち独立し、風窯を構えました。作家の公式サイトは、風窯を「益子焼の伝統を受け継ぐ登り窯の窯元」と紹介し、薪を燃料とする登り窯では作品に灰がかかり、炎の回り具合によって独特の焼き色が付くと説明しています。昭和45年(1970年)に第17回日本伝統工芸展に入選し、昭和53年(1978年)にも同展に入選しました。このほか伝統工芸新作展、伝統工芸武蔵野展、北関東美術展などへの入選を重ね、昭和50年(1975年)にはアジア現代美術展で奨励賞を受けています。
この作家は早くから海外でも活動しています。昭和49年(1974年)にニューヨークのコウディギャラリーで個展を開き、昭和55年(1980年)にはウィーン国際クラフト会議に出席するとともに、西ドイツのコエニングスルター(ケーニヒスルッター)に登り窯を築きました。付属の栞によれば、昭和57年(1982年)には西ドイツのダイデスハイム現代陶芸美術館に作品が買い上げられています。昭和60年(1985年)にはイタリアの第43回ファエンツァ国際現代陶芸展と第8回日本陶芸展に入選し、平成元年(1989年)にはドイツ・ブラウンシュヴァイクの博物館で開かれた「日本の現代陶芸家7人展」に招待出品しました。後年は新日美展で平成17年(2005年)に新日美大賞を受け、翌年には同展工芸部の審査委員に推挙されています。
益子焼は昭和54年(1979年)に国の伝統的工芸品に指定されており、その基準では、釉薬として並白釉、柿赤釉、黒釉、あめ釉、糠白釉、灰釉、糠青磁釉が定められています。本作は、白い釉の地に、艶のある黒褐色の釉と細かな濃淡をもつ飴色の釉を大胆に掛け重ねたもので、釉が重なり合う部分には流れや滲みが生じ、黒・飴・白が入り混じる景色をつくっています。黒褐色の釉は、光の当たり方によって青紫がかった艶を見せます。厚手の器体の数か所には指で押し込んだような凹みがあり、手に取ると指がそこに自然に掛かります。口縁のところどころにも飴色と黒の釉が掛かり、見込みは淡い灰白色の釉に覆われて、鉄分による小さな黒い斑点が散り、轆轤目がうっすらと残っています。高台は釉を掛けずに土を見せた造りで、砂粒を多く含む粗い土の質感が現れ、高台内には白い釉が粒状に縮れて掛かっています。
付属の栞は、昭和21年(1946年)の生誕から昭和59年(1984年)までの陶歴を記しています。作家の公式サイトに載る昭和60年(1985年)のファエンツァ国際現代陶芸展と日本陶芸展への入選が栞にないことから、栞は1984年から1985年頃に作られたものとみられ、本作もその頃の作と推定されます。
- 作者:川尻 浩史(かわじり ひろし、1946年-)/風窯(栃木県芳賀郡益子町)
- 作者の代表的な活動歴:[1946年] 北海道妹背牛町に生まれる、[1967年] 益子町の須藤窯で修業、のちに独立、[1970年] 第17回日本伝統工芸展入選/日本ニュークラフト展入選、[1971年] 北海道展 教育長賞、[1972年・1973年・1979年・1980年] 伝統工芸新作展入選、[1974年] ニューヨーク・コウディギャラリーで個展、[1975年] アジア現代美術展 奨励賞、[1976年] 新宿小田急百貨店で個展を始める、[1977年・1982年] 伝統工芸武蔵野展入選、[1978年] 日本伝統工芸展入選/第2回北関東美術展入選、[1980年] ウィーン国際クラフト会議に出席/西ドイツ・コエニングスルターに登り窯を築く、[1982年] 西ドイツ・ダイデスハイム現代陶芸美術館が作品を買い上げ/ベルリンのマシコギャラリーで二人展、[1983年] 第4回北関東美術展入選/栃木県美術家現況展 招待出品/西ドイツでグループ展、[1984年] ザグレブ(旧ユーゴスラビア)の国際陶芸展に出品、[1985年] 第8回日本陶芸展入選/第43回ファエンツァ国際現代陶芸展入選、[1989年] ドイツ・ブラウンシュヴァイクの博物館「日本の現代陶芸家7人展」招待出品、[1999年] 新日美展 東京都教育委員会賞、[2002年] 新日美展 特選、[2005年] 新日美展 新日美大賞、[2006年] 新日美展 工芸部審査委員に推挙
- 作品収蔵実績:ダイデスハイム現代陶芸美術館(西ドイツ、1982年買い上げ)※付属の栞の記載による
- 制作年代:1984年〜1985年頃(推定。栞の陶歴が1984年で終わり、1985年の入選歴を含まないことによる)
- 商品状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
- 付属品:共箱(蓋に「ぐい呑」の箱書き、「浩史」の署名と朱印)、栞(陶歴)
- 材質:陶器(益子焼)
- 寸法:高さ 約 4.7 cm、口径(幅) 約 6 cm
- 注意:当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。
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