益子最古窯四代目 セラミックス工学研究家 菊池 晃 作 柿天目湯呑 酒器 和の洋酒器 #429
益子最古窯四代目 セラミックス工学研究家 菊池 晃 作 柿天目湯呑 酒器 和の洋酒器 #429
1935年に栃木県益子町の最も古い窯元の四代目として生まれ、武蔵工業大学卒業後に同大学研究室にて陶工学およびセラミックスの科学的研究を重ねた異色の陶芸家、菊池晃氏による柿天目湯呑です。伝統的な徒弟制度の枠にとらわれず、大学研究室での科学的・工学的な知見から陶土と釉薬の成分分析や窯の温度制御を徹底して研究した同氏は、日本陶芸展での入選および海外展選抜をはじめ、現代陶芸展への入選や銀座松屋での個展開催など、現代益子焼を代表する実力派として高い評価を獲得しました。手のひらに心地よく収まる力強いフォルムと、益子伝統の柿釉に精密な結晶を咲かせた格調高い釉肌を持つ本作は、湯呑としての用途にとどまらず、大ぶりの氷を浮かべて熟成ウイスキーや古酒、本格焼酎を静かに注ぎ込み、光の加減で表情を変える結晶の美とともに嗜むラグジュアリーな和のロックグラス(酒器)として世界へご提案いたします。
本作の細部を検分いたしますと、菊池晃氏が科学的探求の末に到達した「柿天目」の意匠が極めて高い完成度で表れています。益子特有の鉄分を豊富に含んだ柿釉をベースに、高温の窯内で鉄分が融解・結晶化する精密な焼成制御を経ることで、器表全体から見込み(内底)に至るまで銀白色や金属光沢を帯びた美麗な斑紋がびっしりと浮かび上がっています。器体には緩やかな面取りが施され、単なる円筒形にはない立体的で力強い陰影と手に吸い付くような保持感を与えています。高台周辺は無釉の土見せとなっており、益子特有の引き締まった素朴な陶土の質感が露出するとともに、高台内には柿釉が掛けられ中央に向かって優美なくぼみが形成されています。程よい厚みと適度な深さを持つ構造は保冷性・断熱性に優れ、お酒と氷が響き合う贅沢なひとときを五感で堪能するための格好の舞台となります。
制作時期につきましては、武蔵工業大学研究室での研究生活を経て益子にて本格的な作陶活動を展開し、付属の栞に記載されている「銀座松屋をはじめ個展十七回」という豊富な発表実績や「日本陶芸展海外展選抜」などの評価を確立し、柿天目の結晶表現が完璧な成熟期を迎えていた1980年代から1990年代初頭(昭和50年代末–平成初期)と特定できます。量産を行わず、一作一作の釉薬の仕上がりを厳格に追求した研究者肌の作家であるため現存する作品数は限られており、貴重な工芸的遺産としての価値を備えています。作品本体には割れや欠けがなく、柿天目釉の発色や結晶の表れ方、釉肌の質感ともに大変良好なコンディションを保っています。蓋裏に自筆で「柿天目 湯呑」と墨書され朱印が捺された専用の共箱、および作家略歴が記載された栞が付属する逸品です。
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作者名:菊池 晃(きくち あきら、1935年生)
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作者略歴:益子最古の窯元四代目、武蔵工業大学卒業・同陶芸研究室にて研究生活、日本陶芸展入選(海外展選抜)、現代陶芸展入選、銀座松屋等で個展開催
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制作年代:1980年–1990年頃(昭和50年代末–平成初期、推定)
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商品状態:非常に良い(割れなし、欠けなし)
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付属品:専用共箱、栞 あり
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材質:陶器(益子焼・柿天目釉)
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寸法:高さ 約 7.0 cm
- 注意:当店が提供する商品は生産時期が古いものであり、すべて中古品として掲載しています。経年による微細な風合いの変化等がある場合がありますので、ご理解のうえご検討ください。
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