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人間国宝 北村 眞一 最高傑作 蝋型鋳銀 吹込硝子 盃1点 #87
人間国宝 北村 眞一 最高傑作 蝋型鋳銀 吹込硝子 盃1点 #87
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この作品は、人間国宝である北村眞一(きたむら しんいち)氏の技術が凝縮された『蝋型鋳銀 吹込硝子 盃』です。金工と硝子工芸という、全く異なる素材と技法を見事に融合させた、氏の探求の深さを示す極めて珍しい逸品です。
北村眞一氏は1952年生まれの金工家で、2019年に重要無形文化財「蝋型鋳造」の保持者に認定されました。この盃は、その伝統技術を用いた精巧な作品です。金属である銀と硝子は、融点や熱膨張率が大きく異なるため、両者を完全に一体化させる作業は、熱衝撃による破裂や亀裂のリスクを伴う極めて高度な技術が求められます。 本作は、銀で象られた樹木状の骨組みの中に、ガラスを吹き込み一体化させるという、この難題を乗り越えた独創的な構造をしています。銀の装飾は、無数の穴が開いた有機的なテクスチャーと、力強くうねる樹木の幹のような造形が特徴で、幻想的な美しさを生み出しています。
本作は、北村氏が創作活動の円熟期を迎えた平成十二年(2000年)頃に、技法の融合と装飾性の極致を追求した意欲作と推測されます。銀で象られた部分は、枝葉が伸びゆくような繊細な造形で、自然の生命力と静謐な美を同時に感じさせます。お酒を注ぐと、銀の複雑な隙間を通して光が反射し、他では得られない静かな輝きを放ちます。この光の表情は、時間とともに変化し、見る角度によってさまざまな陰影を映し出します。人間国宝の高度な技術を日常の酒器として堪能できる点も本作の大きな魅力です。銀を用いた複雑なモチーフと硝子との融合作品は、同氏の制作群の中でも稀少であり、芸術性・技術性ともに非常に高い評価に値する貴重なコレクションアイテムです。
- 作者:北村 眞一(きたむら しんいち、1952-現在)
- 作者の代表的な活動歴:[2019年] 重要無形文化財「蝋型鋳造」の保持者(人間国宝)に認定
- 制作年代:2000年頃
- 状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
- 付属品:専用箱あり
- 材質:銀、硝子
- 寸法:高さ約7.5cm、口径約5.5cm
- 特記事項:銀製品につき、銀の酸化による変色が見られます。
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