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人間国宝 中田 一於 作 九谷焼 釉裏銀彩 焼酎呑 陶器グラス #43

人間国宝 中田 一於 作 九谷焼 釉裏銀彩 焼酎呑 陶器グラス #43

通常価格 ¥180,000 JPY
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中田一於(なかだ かずお)氏は、陶芸技法「釉下彩(ゆうかさい)」において、九谷焼の装飾技術としては初となる「人間国宝(重要無形文化財保持者)」に認定されています。この認定は、氏が長年磨き上げてきた「釉裏銀彩(ゆうりぎんさい)」という独自の世界が、日本の伝統美における最高到達点の一つであることを公に証明したものです。

九谷焼の歴史に新たな金字塔を打ち立てた中田氏が、なぜこれほどまでに高く評価されるのか、その理由は本作に凝縮された狂気的なまでの精度にあります。釉裏銀彩の真髄は、瑠璃色の釉薬の奥底に銀の輝きを閉じ込めるという、不可能に近い技術的調和にあります。通常の銀彩は空気に触れると酸化して黒ずみますが、中田氏は極薄の銀箔を一枚一枚、緻密な計算に基づきパズルのように組み合わせて配置し、その上から独自に調合した釉薬をかけて焼き上げます。焼成時の凄まじい熱量によって銀箔が溶け去ってしまうリスクを完璧にコントロールし、釉薬の中で永遠の煌めきを維持させるこの工程は、氏にしか成し得ない神業です。この「釉薬の下で銀が凛として輝き続ける」という表現こそが、氏が「釉下彩」で初の人間国宝に選ばれた決定的な理由となりました。

本作は、中田氏の技法が完全に手中に収められ、世界中の美術館から熱視線を浴びていた2009年頃に制作された、まさに氏の真骨頂を体現する代表的な作品です。瑠璃色の釉薬の下に潜む銀彩は、光の角度によって万華鏡のように表情を変え、ある時は宝石のように鋭く、ある時は朝霧のように柔らかく揺らめきます。器全体を覆う蓮の花びらを思わせる幾何学文様は、氏の代名詞とも言える意匠であり、酒を注いだ際に内側に映り込む青と銀のコントラストは、所有する者だけが味わえる至高の「景色」と言えるでしょう。

また、造形面においても本作は極めて秀逸です。端正な脚(フット)を備えたスタイルは、工芸美術品としての品格を漂わせながらも、実際に手に持った際の重心バランスが非常に良く、実用性と審美性を高次元で融合させています。世界的な価値の証として、氏の作品はアメリカのスミソニアン・サックラー美術館などにも永久収蔵されていますが、2025年の人間国宝認定を経て、本作のような円熟期の充実した作品は、今後さらに美術市場における希少性が高まっていくことは間違いありません。歴史に名を刻んだ巨匠の「光の結晶」を手に、最高の一杯を楽しむ。それは単なる晩酌を超えた、贅沢な文化的特権の享受に他なりません。

  • 作者:中田 一於(ながた かずお、1949~)
  • 作者の代表的な活動歴:[1990年]日本伝統工芸展 文部大臣賞、[1993年] 釉裏銀彩壷がワシントン・スミソニアン機構サックラー美術館の永久保存作品に採択、[2001年] 伝統九谷焼工芸展 大賞、[2011年] 紫綬褒章受章、[2019年] 旭日小綬章受章、[2025年] 陶芸技法釉下彩で人間国宝に認定
  • 制作年代:2009年頃
  • 状態:非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品:専用木箱、包布、作家略歴書
  • 材質:陶器(九谷焼、焼物) 
  • 寸法:高さ約10.8cm、口径約8.1cm
  • 中田一於作品の特徴:釉薬の下に銀箔で文様を施す技法である「釉裏銀彩」が最大の特徴。この技法により、釉薬を通して銀の輝きが透けて見え、淡く柔らかい色合いと光の濃淡が奥行きのある繊細な表現を生み出します。作品は植物や幾何学模様を銀彩で施したものが多く、涼やかで現代的な作風が特徴とされています。
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