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勲五等瑞宝章受章 益子民藝の草分け 佐久間 藤太郎 作 飴釉打掛 刷毛目茶碗 和のロックグラス 訳あり #435

勲五等瑞宝章受章 益子民藝の草分け 佐久間 藤太郎 作 飴釉打掛 刷毛目茶碗 和のロックグラス 訳あり #435

通常価格 ¥35,000 JPY
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人間国宝・濱田庄司とともに益子焼を日常の雑器から美と健康を備えた民藝工芸品へと昇華させた巨匠、佐久間藤太郎(さくまとうたろう、1900年-1976年)による茶碗作品です。1900年に益子焼の歴史的窯元である佐久間窯の長男として生まれた佐久間藤太郎は、1924年に英国から帰国した濱田庄司を自宅に招き寄寓させたことをきっかけに深い交流を結び、益子における民藝陶工の第一人者として脚光を浴びました。商工省工芸展覧会入選、栃木県文化功労賞受章、勲五等瑞宝章受章など確固たる実績を残し、作品は栃木県立美術館、益子陶芸美術館、日本民藝館などに収蔵されています。本作は、濱田庄司が文章でその自由でのびやかな流し掛けや刷毛目の仕事を絶賛した時期にあたり、高台内に「藤」の彫り銘が刻印されていることから、佐久間藤太郎の作風が最も成熟した1955年から1968年頃(昭和30年代から昭和40年代前半)に制作された貴重な真作と特定されます。

作品の胴下部から高台脇にかけては、佐久間藤太郎の代名詞である濃密で重厚な飴釉の流し掛けが施されており、高台際で釉薬が大きな滴となって留まる力強い景色を作り出しています。上部の素朴な糠白釉の柔らかな表情と、下部の艶やかな黒飴釉の力強いグラデーションが対比を成し、素地に用いられた益子特有の粗い土味が重厚な存在感を放っています。高台部分は力強く削り出されて素地が露胎となっており、高台内には作家の印である「藤」の文字が明瞭に刻まれています。器の内側には放射状の柔らかな陰影と見込みの釉溜まりが見られ、登り窯での薪焼成による素朴で温かみのある健康的造形美が見事に表現されています。

高さ約7.5cm、口径約13.0cmという大振りで安定感のあるフォルムを持つ本器を、当店では現代のライフスタイルに合わせ、古酒や熟成日本酒、ロックウイスキーを愉しむための格調高い和のロックグラス(大型酒盃)としてご提案いたします。手に取った際に感じる素地の温もりと重厚な釉薬の質感は、ロックグラスに浮かぶ氷や琥珀色の古酒の美しさを美しく引き立て、贅沢な晩酌の時間を格調高く演出します。

本作品の特記事項として、器の内側底面から側面にかけて1本の深い貫入(焼きつけ時の膨張差による筋)が走っており、内側の一部表面において爪がわずかに引っかかる状態となっております。この貫入は器の外側には全く達しておらず、水漏れや外観上の破損には影響していませんが、内側の状態を考慮し、特別価格の訳あり品としてご提供いたします。益子民藝の歴史を物語る本物の工芸美を、普段使いの特別な酒器としてお愉しみいただけます。

 

《作者のごあいさつ》

土は裏の丘から掘り、薪は向うの山から伐つて益子の窯は百十余年陶器を焼き続けてきました。 浜田庄司氏が来られて従来の台所道具のほかに新らしい作品を作り出し若い陶工達が段々加わるようになつてからでも既に三十余年になります。 日本には伝統を守る優れた民窯が各地に数々残つて居りますが昔からの技術の今の生活用具に生かして花器や食器を作る窯としては全国の民窯中一番早く試み又沢山製作して来た窯かと思います。 良い原料と自然の燃料とで正しい技術を盡した仕事の強味は品物に十分な健康性を与え更に土地柄さえ匂わせて居ります。

それにこういう好条件に恵まれている必然の結果として永く使つておるほど土味や釉肌の調子がよくなりますが、今時珍しい特色といえましょう。 益子焼を求めて頂く方にもその日から毎日の用に役立て頂き度くそして使つた上のお気付の点をお聞かせ願いれば作り手と使い手との考えを併せて一層の勉強になり何より有難く思います。

益子民窯 佐久間 藤太郎(1900年 - 1976年)


《佐久間藤太郎氏をよく知る巨匠からのコメント》

二三年来の佐久間藤太郎君の焼物を見ていると羨しい程仕事が自由で愉しそうだ、釉を色々に流し掛けにしたり、化粧土や色釉で刷毛目を打ったり一作つゝあとからあとから間に合わないほどやりたいことが湧くように見える。 よくても悪くても無理がない。 たとえ不思議なことをしても、外から貰つて受けそこなつているのと違つて、内から掴み出しているのでどこかに見どころがある。

佐久間君は確かに自分の足元から地下水を掘り当てた呼び水は要らない。 陶工としての作品に人柄が出るようになつて、ようやく一人前だといわれるが、佐久間君の近業はそれに加えていよいよ土地柄が強く滲んでいて、その点が特に人を打つ、佐久間君の仕事は庭木から山の木になつたようなのびやかさが出てきた。 昔からの益子にはない手法を、自由にとり入れているのに益子の匂いで一杯だ。 私はこの日頃、佐久間君から数々のことを学ばせて貰つて感激しているし三十余年かゝつてこういう陶工を得たことを益子のために仕合せに思う。

濱田 庄司(はまだ しょうじ、1894年 - 1978年)

 

  • 作者: 佐久間 藤太郎(さくま とうたろう、1900年-1976年)
  • 作者の代表的な活動歴: [1924年] 益子に寄寓した濱田庄司氏と深い親交を結び民藝陶芸に着手、[1927年] 商工省工芸展覧会入選、[1959年] 栃木県文化功労賞受章、[1973年] 勲五等瑞宝章受章
  • 作品収蔵実績: 栃木県立美術館、益子陶芸美術館、日本民藝館など
  • 制作年代: 1955年〜1968年頃(益子民藝成熟期)
  • 商品状態: 可(器内側に爪が引っかかる深い貫入あり、外側への影響なし、訳あり品)
  • 付属品: 専用箱あり(貼紙「佐久間藤太郎茶碗」あり)、真田紐あり
  • 材質: 陶器(益子陶土・飴釉・糠白釉)
  • 寸法: 口径 約 13.0 cm、高さ 約 7.5 cm
  • 注意: 当店が提供する商品は生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。経年による変化や特記事項の貫入についてご理解の上で購入をご検討ください。

低在庫:残り1個

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