商品情報にスキップ
1 50

加守田 章二 直弟子 益子焼 坂田 甚内 1987年作 刻字灰釉窯変碗 茶盌 和のロックグラス #447

加守田 章二 直弟子 益子焼 坂田 甚内 1987年作 刻字灰釉窯変碗 茶盌 和のロックグラス #447

通常価格 ¥70,000 JPY
通常価格 セール価格 ¥70,000 JPY
セール 売り切れ
配送料はチェックアウト時に計算されます。

昭和の陶芸界に金字塔を打ち立てた鬼才・加守田章二の唯一無二の造形精神を受け継ぐ作陶家、坂田甚内による灰釉窯変の酒器作品です。付属する共箱の蓋表には作家直筆で「灰釉窯変盌」と書き付けられています。作品側面の区画には「六十二年」という明確な文字が彫り込まれており、これは昭和62年(1987年)を示していることから、本作は1987年に制作された作品と特定されます

坂田甚内の作品において最も高く評価されているのは、師である加守田章二の構造的な造形思考を背景とした重厚な刻字(刻文)技法、タガネやヘラで土肌を直接削り込む立体的な文様構成、情熱的な造形美、そして薪窯での過酷な焼成によって生み出される灰釉窯変の融合です。本品の意匠を確認すると、器体表面は縦方向の条線によって規則的に帯状へ区画整理されており、その各区画内に非常に深い彫りが施されています。素地には長石や砂粒が露出する粗い土が用いられ、薪の灰が高温で溶融して形成されたビードロ状の灰釉や、濃淡のある緑褐色から焦げ感へと変化する複雑な窯変の景色が全面に展開しています。

器表に刻まれた文字群を観察すると、制作年を示す「六十二年」の刻字のほかに、「龍」「竜」「辰」「達」「立」「絶」「発」といった漢字の原初形態や筆画を連想させる古代文字風の彫りが確認できます。これらの文字群は、日本語において共通して「タツ」という発音を持つ点に大きな特徴があります。「立ち上がる」「発つ」「達する」という動詞が示す上昇や出発、達成の意味合いと、天へ昇る神獣である「龍(辰)」の象徴性が重ね合わされていると推測され、単なる文字の記録にとどまらず、生命力の湧出や吉兆、さらには作家自身の作陶における覚悟を「タツ」という音の重なりによって表現した意匠であると考えられます。漢字の原型である金石文や甲骨文字を思わせる力強い彫りは、器体に古代の呪術的かつ幾何学的な装飾性を与えていると考えられます。

本作は本来、茶盌あるいは小盌として造形された作品ですが、しっかりとした肉厚の構造、手になじむ造形、そして指先へ直接伝わる刻字の立体的な凹凸感は、現代において非常に質の高い和のロックグラスとしての機能を備えています。氷を浮かべ、じっくりと熟成された琥珀色の古酒、ヴィンテージウイスキー、あるいは熟成泡盛などを注ぐことで、素朴で重厚な灰釉窯変の土肌とお酒の色彩が見事な調和を見せます。海外市場ではほとんど情報の存在しない日本の現代工芸(ジャパニーズコウゲイ)の貴重な真作であり、茶器ではもちろんのこと、手触りと景色の双方で深い美意識を体感できる最高峰の酒器としても提案いたします。

  • 作者: 坂田 甚内(さかた じんない、1943- )
  • 作者の代表的な活動歴: [1964年] 加守田章二氏に師事、[1966年] 独立・築窯、[1971年] 日本陶芸展入選・アメリカおよびカナダ巡回展選抜、[1973年] 日本陶芸展入選・南アメリカ巡回展選抜、[1987年] 国際交流基金買い上げ・「現代伝統陶芸展」海外巡回展出品、[1989年] ニュージーランド国際陶芸展入選
  • 作品収蔵実績: 大英博物館(ロンドン)、ロックフェラー財団、アメリカ大使館、国際交流基金(買い上げ)等(奉納:出雲大社、伊勢神宮、比叡山延暦寺、高台寺、高千穂神社)
  • 制作年代: 1987年
  • 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品: 専用共箱、共布、栞 あり
  • 材質: 陶器(益子焼・塩釉・茶盌・刻印あり)
  • 寸法: 高さ 約 7.6 cm、口径幅 約 12.5 cm、重量 約 340 g
  • 注意: 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。

低在庫:残り1個

詳細を表示する