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岐阜県芸術文化顕彰・トルコ政府オスマン・ハムディ芸術賞受賞 日本工芸会正会員 新晶窯 加藤 賢司 作 トルコ青 鉢 ボウル 小料理皿 #469

岐阜県芸術文化顕彰・トルコ政府オスマン・ハムディ芸術賞受賞 日本工芸会正会員 新晶窯 加藤 賢司 作 トルコ青 鉢 ボウル 小料理皿 #469

通常価格 ¥25,000 JPY
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本品は、岐阜県多治見市の新晶窯で作陶した陶芸家、加藤賢司(かとうけんじ、1933-2008)氏によるトルコ青の鉢です。高台内には「賢」の一字を刻んだ方形印が捺され、作家自身の陶歴を印刷した栞が添えられています。口径約13cmの使いやすい大きさです。当店では、古酒を楽しむ際のおつまみ皿としてご提案いたします。

加藤賢司氏は1933年(昭和8年)7月21日、美濃焼の産地である岐阜県多治見市に生まれました。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)工芸科陶磁器専攻を卒業し、富本憲吉氏、近藤悠三氏、藤本能道氏の各氏に師事しています。三氏はいずれも後に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された陶芸家です。1959年には富本憲吉氏の命名による「新晶窯」を築窯し、同年の第6回日本伝統工芸展に「鉢」で初入選しました。公益社団法人日本工芸会の記録では、2008年に逝去されています。

加藤氏は早くから海外で活動しました。1968年に米国オハイオ州立大学芸術学部陶芸科の講師を務め、ミシガン大学、インディアナ州立大学、アンティオク大学などで巡回講演を行っています。1969年には米国のヘレン・ウイナモア画廊で個展を開きました。1971年から1973年にかけては日本政府派遣として、トルコ国立イスタンブール高等美術工芸の客員教授を務めています。1976年から1981年には外務省・国際交流基金派遣の陶芸使節として、オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、カナダ、ノルウェーなどを数回訪れました。1981年にはNHK教育テレビのコラム「国際化する日本陶芸」に出演しています。

トルコとの関わりは、その後も続きます。1986年にはトルコ政府からオスマン・ハムディ芸術賞を受け、1992年にはトルコ政府の招待により国際アンタリア芸術祭に参加しました。三笠宮殿下へ「トルコ青花入」を献上し、在日トルコ共和国大使館では個展を二回開いています。

国内でも数多くの受賞歴があります。1976年に新匠工芸会で富本賞、1987年に第5回幸兵衛賞、1988年に第38回岐阜新聞大賞教育文化賞を受賞しました。東海伝統工芸展では、第2回で日本工芸会長賞、第10回で愛知県教育委員会賞を受け、最高賞も受賞しています。1994年には日本伝統工芸選抜スカンジナビア巡回展に出品し、1995年には岐阜県芸術文化顕彰を受けました。

役職としては、1974年から1994年まで岐阜大学美術工芸学科の講師を務めています。美濃陶芸協会副会長、国際陶磁器展美濃の専門委員、各美術展の運営委員・審査員も歴任しました。日本工芸会正会員、国際陶芸アカデミー会員であり、国際陶芸アカデミー日本会議96・名古屋大会では実行委員幹事長を務めています。作品は国内外の美術館や博物館、在外公館に収蔵されています。

日本工芸会の出品記録をたどると、作風の変遷がわかります。加藤氏は抜絵天目や赤絵の時期を経て、1986年の第33回日本伝統工芸展に「トルコ青扁壺」を出品しました。以後は2001年の第48回展まで、トルコ青の作品を出品し続けています。東海伝統工芸展でもトルコ青の花瓶、香炉、銘々皿などを発表しており、1997年の第28回展には「トルコ青鉢」を出品しました。トルコ青は加藤氏の代名詞として最も広く知られる作風であり、本品はまさにその技法で作られた一点です。

器の内外は、鮮やかなトルコ青の釉で覆われています。見込みは深みのある青を湛え、釉中には細かな気泡が白い斑点のように散って、奥行きのある色調を生んでいます。外側には大きめの貫入が走り、釉の表情に変化を与えています。

口縁は手で緩やかに歪めた不定形で、柔らかく波打つ輪郭を描いています。口縁の端は釉が薄く掛かって暗い地色が覗き、その際には群青から紫がかった青の滲みが見られます。内側の口縁下には、暗色の短い線文が放射状に巡らされています。見込み中央には、同じ暗色で円と点、弧線からなる、目を思わせる小さな文様が一つ描かれています。一面のトルコ青の中で、器を引き締める要となっています。

外側は文様のない一色のトルコ青で、口縁の下でわずかにくびれてから胴が張り出す、量感のある形です。高台は低く幅広に削り出され、高台と高台内は無釉です。赤褐色の土肌には轆轤の削り跡が同心円状に残り、中央に「賢」の印が捺されています。冷たく澄んだトルコ青と、温かみのある赤い土の対比も本品の見どころです。

制作時期は、付属の栞の内容から推定しています。栞の陶歴で年代が記された最も新しい事項は、1995年の岐阜県芸術文化顕彰です。また、1996年の国際陶芸アカデミー日本会議名古屋大会における実行委員幹事長の役職も記されています。一方、郵便番号は1998年2月の7桁化以前の3桁表記です。以上から、1996年頃から1998年初め頃にかけての作と考えられます。日本工芸会展にトルコ青の作品を出品していた時期とも一致しますが、栞が一定期間使われ続けた可能性もあるため、あくまで推定です。

欠けや割れはなく、非常に良い状態を保っています。海外ではほとんど紹介されていない作家ですが、トルコで教鞭を執り、トルコ政府から顕彰を受けた加藤氏が晩年まで追求したトルコ青を、日々の食卓や晩酌の場で味わえる作品です。

  • 作者: 加藤 賢司(かとうけんじ、1933-2008)
  • 作者の代表的な活動歴: [1959年] 富本憲吉氏命名の新晶窯を築窯、第6回日本伝統工芸展に「鉢」初入選、[1968年] 米国オハイオ州立大学芸術学部陶芸科講師、[1969年] 米国ヘレン・ウイナモア画廊にて個展、[1971年-1973年] 日本政府派遣 トルコ国立イスタンブール高等美術工芸 客員教授、[1974年-1994年] 岐阜大学美術工芸学科講師、[1976年] 新匠工芸会 富本賞、[1976年-1981年] 外務省・国際交流基金派遣陶芸使節(オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、カナダ、ノルウェー等)、[1981年] NHK教育テレビ コラム「国際化する日本陶芸」出演、[1986年] オスマン・ハムディ芸術賞(トルコ政府)、[1986年] 第33回日本伝統工芸展「トルコ青扁壺」入選、[1987年] 第5回幸兵衛賞、[1988年] 第38回岐阜新聞大賞 教育文化賞、[1992年] 国際アンタリア芸術祭参加(トルコ政府招待)、[1994年] 日本伝統工芸選抜スカンジナビア巡回展、[1995年] 岐阜県芸術文化顕彰、[1996年] 国際陶芸アカデミー日本会議96・名古屋大会 実行委員幹事長、[2001年] 第48回日本伝統工芸展「土耳古青花瓶」入選
  • 作品収蔵実績: 岐阜県美術館、岐阜県博物館、岐阜県陶磁資料館、在デンマーク日本大使館、スイス国立博物館、ハンブルク工芸博物館、シアトル美術館、ミシガン大学美術館、エバーソン美術館、シンシナチ美術館、南オーストラリア美術館、カンタベリー博物館、トルコ国立絵画・彫刻美術館 ほか
  • 制作年代: 1996年頃~1998年初め頃(付属栞の記載内容による推定)
  • 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品: 栞 あり
  • 材質: 陶器(トルコ青釉)
  • 寸法: 高さ 約 6.2 cm、口径 約 13.0 cm
  • 注意: 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。

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