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岐阜県芸術文化顕彰・トルコ政府オスマン・ハムディ芸術賞受賞 日本工芸会正会員 新晶窯 加藤 賢司 作 トルコ青盃 アラベスク黒彩工芸酒器 馬上杯 #470

岐阜県芸術文化顕彰・トルコ政府オスマン・ハムディ芸術賞受賞 日本工芸会正会員 新晶窯 加藤 賢司 作 トルコ青盃 アラベスク黒彩工芸酒器 馬上杯 #470

通常価格 ¥45,000 JPY
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本品は、岐阜県多治見市の新晶窯で作陶した陶芸家、加藤賢司氏による「トルコ青盃」です。高い脚を備えた馬上杯の器形で、共箱の蓋表には「トルコ青盃」の箱書と作家の署名、朱印が記されています。作家自身の陶歴を印刷した栞と、朱印の捺された包布も添えられています。手に収まる小ぶりな寸法を活かし、当店では古酒をストレートで少量ずつ味わう和のショットグラスとしてご提案いたします。

加藤賢司氏は1933年(昭和8年)7月21日、美濃焼の産地である岐阜県多治見市に生まれました。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)工芸科陶磁器専攻を卒業し、富本憲吉氏、近藤悠三氏、藤本能道氏の各氏に師事しています。三氏はいずれも後に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された陶芸家です。栞によれば、1959年に富本憲吉氏の命名による「新晶窯」を築窯し、同年の第6回日本伝統工芸展に「鉢」で初入選しました。公益社団法人日本工芸会の記録では、2008年に逝去されています。

加藤氏は早くから海外で活動しました。1968年にアメリカのオハイオ州立大学芸術学部で講師を務め、1969年には米国のヘレン・ウイナモア画廊で個展を開いています。1971年から1973年にかけては日本政府派遣として、トルコ国立イスタンブール高等美術工芸(現・マルマラ大学)の客員教授を務めました。1976年から1981年には外務省・国際交流基金派遣の陶芸使節として、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、デンマーク、ノルウェーなどを数回訪れています。1981年にはNHK教育テレビのテレビコラム「国際化する日本の陶芸」に出演し、1984年には米国北西地区巡回陶芸展に招待出品しました。

トルコとの関わりは、その後も続きます。1986年にはトルコのオスマン・ハムディ芸術賞を受賞しました。三笠宮殿下へ「トルコ青花入」を献上し、在日トルコ共和国大使館では個展を二回開いています。国内では、1987年に第5回幸兵衛賞、1988年に第38回岐阜新聞大賞教育文化賞を受賞しました。岐阜県の記録によれば、平成7年度(1995年度)には「陶芸の創作活動と普及振興」により岐阜県芸術文化顕彰を受けています。

このほか、東海伝統工芸展で日本工芸会賞などを受賞したほか、招待出品や審査員を務めています。国際陶磁器展美濃の専門委員、多治見・岐阜・岐阜県各美術展の運営委員・審査員、美濃陶芸協会理事も歴任しました。日本工芸会正会員、国際陶芸アカデミー会員であり、岐阜大学教育学部美術部工芸学科の講師も務めています。作品は岐阜県美術館、岐阜県博物館、ミシガン大学、スイス国立博物館、ハンブルグ工芸博物館、シアトル美術館、カンタベリー博物館、エバーソン美術館、シンシナチ美術館、南オーストラリア美術館、在デンマーク日本大使館などに収蔵されています。

日本工芸会の出品記録をたどると、加藤氏は1960年代半ばから70年代初めにかけて抜絵天目、70年代後半から80年代初めにかけて赤絵の作品を発表しています。1984年からは青釉の扁壺を出品し、1986年の第33回日本伝統工芸展に「トルコ青扁壺」を出品しました。以後は2001年の第48回展に至るまで、トルコ青の花瓶や香炉を出品し続けています。トルコ青は加藤氏の代名詞として最も広く知られる作風であり、本品はまさにその技法で作られた一点です。

鮮やかなトルコ青の釉が器の内外を覆い、全体に細かな貫入が走っています。見込みは深みのある青一色で、近くで見ると釉中の細かな気泡が見られ、光の加減で奥行きのある色調を生んでいます。

外側には、大きく弧を描く葉形・花弁状の文様が胴を巡るように配されています。文様部分は暗い紺鼠色に沈み、その輪郭には紫がかった青の滲みが生じています。地のトルコ青と重なり合うことで、単色の釉に濃淡と立体感が加わっています。口縁の下には横に線が巡り、口縁そのものは釉が薄く掛かって暗い地色が覗き、白く流れるような釉調を見せています。

細身の脚にはトルコ青と暗色の縦縞が交互に施されています。杯部の曲線的な文様と対比をなし、器形の垂直性を引き立てています。脚の底と内部は無釉で、赤褐色の土肌がそのまま見えます。トルコ青の冷たい色調と温かみのある赤い土の対比も、本品の見どころの一つです。胴の一か所に微細な点状の跡が見られます。

制作時期は、付属の栞の内容から推定しています。栞の陶歴で年代が記された最も新しい事項は、1988年の第38回岐阜新聞大賞教育文化賞です。一方、平成7年度(1995年度)に受けた岐阜県芸術文化顕彰は記載されていません。郵便番号も1998年以前の3桁表記です。以上から、1988年頃から1995年頃にかけての作と考えられます。トルコ青の作品を日本伝統工芸展に出品していた時期とも一致しますが、栞が一定期間使われ続けた可能性もあるため、あくまで推定です。

欠けや割れはなく、非常に良い状態を保っています。海外ではほとんど紹介されていない作家ですが、トルコでの教育活動と受賞歴を持つ加藤氏が長く取り組んだトルコ青の魅力を、手のひらの大きさで味わえる作品です。

  • 作者: 加藤 賢司(かとうけんじ、1933-2008)
  • 作者の代表的な活動歴: [1959年] 富本憲吉氏命名の新晶窯を築窯、第6回日本伝統工芸展に「鉢」初入選、[1968年] オハイオ州立大学芸術学部講師、[1969年] 米国ヘレン・ウイナモア画廊にて個展、[1971年-1973年] 日本政府派遣 トルコ国立イスタンブール高等美術工芸(現マルマラ大学)客員教授、[1976年-1981年] 外務省・国際交流基金派遣陶芸使節(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、デンマーク、ノルウェー等)、[1981年] NHK教育テレビコラム「国際化する日本の陶芸」出演、[1984年] 米国北西地区巡回陶芸展 招待出品、[1986年] オスマン・ハムディ芸術賞(トルコ)、[1986年] 第33回日本伝統工芸展「トルコ青扁壺」入選、[1987年] 第5回幸兵衛賞、[1988年] 第38回岐阜新聞大賞 教育文化賞、[1995年] 岐阜県芸術文化顕彰(平成7年度)、[2001年] 第48回日本伝統工芸展「土耳古青花瓶」入選
  • 作品収蔵実績: 岐阜県美術館、岐阜県博物館、ミシガン大学、スイス国立博物館、ハンブルグ工芸博物館、シアトル美術館、カンタベリー博物館、エバーソン美術館、シンシナチ美術館、南オーストラリア美術館、在デンマーク日本大使館 ほか
  • 制作年代: 1988年頃~1995年頃(付属栞の記載内容による推定)
  • 商品状態: 非常に良い(欠けなし、割れなし)
  • 付属品: 専用共箱、包布、栞 あり
  • 材質: 陶器(トルコ青釉)
  • 寸法: 高さ 約 7.0 cm、口径 約 5.7 cm
  • 注意: 当店が提供する商品は新品未使用であっても生産時期が大変古いものであり、すべて中古品として掲載しています。商品には経年によるダメージがある場合がありますので、ご理解及びご確認の上で購入をご検討ください。

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